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2024年10月24日木曜日

桜の森の満開の下 / 坂口安吾

青空文庫で。

美しい。

恐ろしいことがたくさん書いてあるけど、読後は「美しい」と思ったよ。

芸術だ。


心に残った文

「男は山の上から都の空を眺めています。その空を一羽の鳥が直線に飛んで行きます。空は昼から夜になり、夜から昼になり、無限の明暗がくりかえしつづきます。その涯に何もなくいつまでたってもただ無限の明暗があるだけ、男は無限を事実に於て納得することができません。その先の日、その先の日、その又先の日、明暗の無限のくりかえしを考えます。」


"無限を事実に於て納得する" ってどういうことだろう?分からないから私もこの 男 と一緒。全編において私は、この "男" と一緒な気がする。

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先週、大阪天満宮の古書市に行ってきました。

昔読んでた本があるとうれしいね。

森瑤子を1冊見つけたよ。


写真は、職場の近くのパン屋さんに併設されてるドライフラワーのお店。

櫻の樹の下には / 梶井基次郎

青空文庫で。 

冒頭:桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!

"!" が付いてるんだー、と思ったよ。

最後にも:桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!

って書いてある。

あの美しさの謎が解けてうれしいんだね。


そして、次の言葉に おっ って思った。

"音楽の上手な演奏がきまってなにかの幻覚を伴うように…"

素敵な演奏を聴いてると、音楽とは全然関係ない過去のアレコレを思い出したり、心が空想の世界をフワフワするのはコレだったんだって思ったよ。梶井基次郎もそうだったんだね。きっとほかの人もみんなそうだね。言葉にしてくれてありがとう。


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お休みの日の早朝ウォーキング。

近所で見たのは、ゴミ収集車で作業をしている若い女性。それも一人で。

長い髪を後ろで束ねたスタイルの良い人でした。

一人で運転して一人で作業するんだ。なんかカッコよかったなあ。


写真は3年前に撮ったもの。寄せ植えの鉢に桜の花びらが舞い落ちてた。