このブログを検索

2017年1月10日火曜日

“カンツォネッタ” ピエルネ

曲名:カンツォネッタ
作曲者:ピエルネ
Canzonetta:Pierné

原曲がサックスっていうのにこだわりたかったけど、作曲者が認めてるらしいからいいかなって。

1小節目のアルペジオから苦戦。
最初の1音を伸ばすとあとの音がおかしくなっちゃう…
やってもやっても出来ない。なんと3か月!
“やってもやっても出来ない” のはオカシイ!何かが根本的に間違ってるんだ…

困ったときの○○先生。私のお助けマン。
音楽の神様のお導きか…先生からメール。
見てもらって1週間…出来たね!

1週間後に別のアドバイスをもらったりもしたんだけど、もうホントなんで出来なかったんだろう?って不思議になるくらいストンと出来るようになった。

そう。やってもやっても出来ないってコトはない。
やったら出来る。
出来ないのには別の理由がある。

ふだんは、音源を捜して参考にするって殆どないんだけどこの曲はいろいろ聴きました。
どう吹いていいか、しょっちゅう分からなくなったから。
やればやるほど分からなくなる。
アルペジオの指が回らなくてそこばっかり練習すると、フレーズ全体が分からなくなる。
「ピエルネは考え過ぎない」っていう意見も聞いたけど・・・ムリ。
分からないスパイラルに没入。

ワタシは “せつない感じ” って思ってたけど、初めてピアノ合わせをしたときにすごく
楽しそうに弾かはるピアノにビックリ。
「あれ?」って思ったけど自信がないし、そういうのもアリか、とも思って意見せず。

初めての本番では「楽しそうな曲ですね」って感想を言われて、聴いた人も弾いてる人もそう感じてるんだって思ってなんだか複雑。
ワタシだけがひとりメランコリック。

そんなこんなで最後の本番はコンクール。
コンクール初体験。
結果は銀賞。
オリンピックで銀や銅メダルの選手が「悲しい、悔しい」ってコメントして世間の
人から「もっと喜こべばいいのに」って言われる状況を思い出した。
今まではワタシも世間と同じ意見だったけど、初めて選手の気持ちがわかったよ。
いやまあ、自分をオリンピック選手と並べるのも不遜だけど。

一番いい演奏はコンクール2週間前のおさらい会でした。
ものすごい緊張したけど、不必要な力は入らず息もできてた。
あの感じは自分で自分にブラボー。

どういう風に本番を迎えるか
いい状態の本番はどういうものか。その逆は。
なぜそうなるのか。なぜそうならないのか。
じゃあどうすれば・・・
解明できれば人生の達人だね。
やってみよ。