このブログを検索

2015年3月1日日曜日

私の名は赤


話題になったのは1998年。
新刊書は高いから文庫になるのを待とうって思ってるうちに忘れちゃって・・・
たまたま本屋さんで見て「読みたかった本だ!」って買ったのは確か1年前…
でも読みだしたらおもしろくてあっという間でした。

昔々「悪魔の詩」っていう本が一部のイスラム教徒の人たちから非難されて事件になってたけど、これはどうなんだろう?

私も日本の伝統文化を書いた本なんかが海外で人気になったりしてるのを読むと、歪曲して描かれているように感じるところが少なくなくて(気になるから強調されて感じるだけかもしれないけど)イヤな気持ちになることってある。
で、そういうのって日本人の作家が書いてる。
考え方は人それぞれだから、外国の人がなんて言ってても気にならないけど自分と同じ日本人が自分と違う感じ方をしてるって思うとイヤなのかもね。

宗教と芸術と・・・時の移り変わりと芸術と・・・各人のプライドと芸術と。
奥深くて、私にとって未知な世界のイスラム教の中で描かれた物語だからこそ魅かれるのかも。

”欠点に喝采を送られた愚かな絵師たちによって、世界はより色彩豊かに、しかしより愚かしくなり、瑕疵が満ち満ちるだろう”