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2016年4月19日火曜日

なぎさサクソフォン・カルテットwith 原博巳 コンサート

ドルチェ アーティストサロン

このカルテットも原さんも初めて聴きます。
田端さんと、高畑さんはどちらも大好き。
チケットは完売だそう。
好きなのはみんな同じね。

1曲目。
低音から順番にひとりづつ楽器を吹きながら登場。ソプラノの深い音に「おおーっ」
違う楽器なのに音が繋がってる。

3曲目。
不協和音の連続に身をすくませてふと天井を見上げると、音が上へ上へと上がりたそうにしてるのが見えた気がした。
ここの天井は低すぎる。
音はぐんぐん上へ伸びようとしてるのに、天井付近で行きどまって渦巻いてる。
私が巨人なら立ち上がって、天井をパカッと外しちゃう。
そんな事を考えてたら、膝の上にのせてたカバンが音に反応して振動してることに気付いた。
手を開いてカバンに密着させて手のひらから身体に振動を伝えてみました。
4人の音が揃うと振動も大きくなる。

よく、「ホール全体に音を響かせるようにイメージする」って言うけど、グワーンっていうのじゃなくてこういう感触もなんだかいいイメージになりそう。

2部からは原さん登場。
息が長い!だからフレーズも大きい!
あれ?こんなに息続くもんだっけ?みんなこんな風に吹いてたっけ?これってふつう?
・・・
循環呼吸してる?してなさそうに見えるけど・・・わたしが分からないだけでしてるのかなあ?
原さんがすごいのか、私が知らないだけでこれくらいふつうなのか。

わたしは、昨日試演会でした。
「あー、ちょっと緊張してるなあ」って思ってたけど、息の出来なさはメガトン級。
長い休符があっても立て直せず、息のツラさと気持ちのツラさは増すばかり…
そんな昨日を思い出しながら、原さんを見てました。

そして。
普段自分の音ばっかり聴いてるから、こんなものだと思っちゃってたかも。
みなさんの音を聴けてよかった。
気を付けなきゃいけないことを思い出したよ。

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この間、実家に帰ったら2年前に買ったという藤の鉢植えが庭に植えかえられていて初めての花をつけていました。
濃い紫色。
藤ってからみつく幹に迫力があって、花も妖艶な感じがします。
好きです。

2016年4月10日日曜日

ピカソ、天才の秘密(前期)

あべのハルカス美術館
好きな絵と言えば印象派のもの一辺倒だった20代前半を経て、ピカソが描いた恋人の絵に溢れた優しい愛情に感動して。
同時にキュビズムの摩訶不思議な構造や、一見難解なそれにも人間の感情を感じることができた自分に感動した30歳の頃以降、どんどん新しい時代のものが好きになってきました。
こうなると、ルノワールの絵の夢見ている瞳の少女時代が過ぎ去っていったのは年齢による自然の成り行きで、自分は順調に成熟したんだってことにしてる

さてさて今日のピカソの発見は…
[ギター弾きの女]
老女のように見えるけど案外若いのかも。ああ、それがジプシーか。彼女はどんな音を奏でるんだろう…
[宿屋の前のスペインの男女]ああ、パステルなのになんて強い色なんでしょう。ああ、それがスペインか。
[母と子]
母の大きな手にハッとして、それからはどの絵の人物でも手と足に注目。
どの絵の人物も大きな手足だった。
手や足が大きいって素敵。
力強い。生命力。安心。誠実。信頼。
白魚のような手がいいなんてウソだね。小さい手が可愛いのは赤ちゃんだけ。
ゴツゴツしてても、分厚くても、節くれだってても大きな手と足は確りした人間の証だ。
そして確りした力強い輪郭線。
これも生命力の証。強いっていい。
私も輪郭のはっきりした女でいよう。
輪郭のはっきりした音楽をしよう。
こんな風に思ったピカソでした。

…あれ?大きな手足にはっきりした輪郭ってゴリラっぽい…?
人間的じゃなくて野生的??知性からは遠のく???
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カッコいいなあって魅かれるポスターふたつ。
少し前から街で見かけるけど、、ポスターの彩りや宣伝文句がすごくカッコいい。
どんな人が作らはったんやろ。