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2018年10月13日土曜日

Il gattopardo



邦題:山猫(完全復元版)

ヴィスコンティの映画はどのシーンもほんとうにきれい!
タイトルの"山猫"ってどういう意味だろう?
台詞の中に「山猫と獅子。狼と羊。」ってあったけど、うーん…わからない…
聖書の言葉かな?なんだろう?
原作は自伝小説で8章なんだそう。
映画は6章までのようだから、本も読んでみたいなあ。
翻訳も出てるみたいだから買ってみよう!
ずいぶん若いアラン・ドロンも出てた。
タイトルロールでAlain Delonって書くのを知りました。
Delonなのね。

「(没落貴族は)贅沢にお金を使った結果だから洗練されている。プライドもある」
っていう台詞に納得。
長い時間をかけて作られてきたそういうものはもはや文化。
時代の変化はあれど守っていきたいと思う私は何目線なんだろう。
庶民のくせしてセレブ気取りなのかな?
ともあれ、ふと太宰治の"斜陽"を思う。
贅沢で優美な長い長い時間を経てきた美しさ。
知性ゆえに自らの没落を悟っていることの哀れもまた美しいワ。

もうひとつ。
舞踏会のシーン。プレストで踊ってる!
バロックの曲で「これで本当に踊るの?それとも舞曲っていってるだけ?」って不思議に思っていたことがよくあったけど謎が解けたよ。
キャーキャー言いながら走り回るように踊ってたのね。
楽しそう!

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この前、テレビでスウェーデンの100歳のブロガー女性の特集を観ました。
続けて日本の90歳(?)の女性インスタグラマーの特集も。

どちらの女性も周りの人たちにとても好かれてる。
自分のやりたいことをやりたいようにやって助けてもらったりもしているだろうけど、とても好かれてる。
いいなあ。
こんな風になるのが独りのわたしのこれからの課題だワ。
年を経ると元の個性が増幅されるような気がするから、批判的で出しゃばりなわたしの振る舞いは今から変えていかなくちゃ。

貴乃花引退騒動も大きな教訓だワ。
やりたいことをやるには独りじゃだめなんだよね。
人に好かれなくてもいいわ、なんて思ってもほんとにほんとのたった一人で出来ることなんて限られてる。
誰かに助けてもらったり応援してもらわないと出来ないことだらけ。
媚を売ったり迎合したりしなくてもいいけど、嫌われてもいいって開き直るときには、「でも誰かは分かってくれる」なんて甘い期待は捨てなきゃ。
"ほんとに誰からも応援されなくなる"かもしれない覚悟をしなきゃ。
そしてそれはどういうことなのかちゃんと理解しなきゃ。気をつけよう。