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2015年7月22日水曜日

日本テレマン協会 第226回定期演奏会

大阪市中央公会堂 中集会室

古楽器と言ってもいろいろあるようで、楽器紹介では19世紀初めのクラシック楽器っていう紹介でした。
ハイドンの協奏曲ではチェンバロじゃなくてピアノフォルテ。
私はチェンバロよりピアノフォルテの方が好きなんだけど、もしかしたらピアノよりもピアノフォルテの方が好きかも…って今日思いました。
今日の楽器はドイツの楽器で割と新しい時代のピアノフォルテだそう。
軽やかだけど力強い響きもあったりして、うーん好き!

ただ1部はなんだか「?」って感じが多くて、いいなあって思ってもすぐに現実に引き戻されちゃった…
これいいのかなあ…?もしかしてワタシ夏バテ?ってモヤモヤ。

でもお目当てだった「英雄」は良かった!
ベートーベンって聴けば聴くほど好きになる!
難しい性格の人っていうイメージだけど、ほんとはけっこう単純…??って思えたり。
あー面白い!興味深い!

そして、昔の楽器だけど音楽はじゅうぶん派手。
いやもうこれで充分だよ。
大きいホールでの演奏も、大編成の現代楽器での演奏ももういらない。
あー、私は19世紀に生まれたかった…
でも19世紀にはクーラーないな…暑いな…トイレも水洗じゃないな…お湯のシャワーもないな…ワタシ無理かな…
演奏会場に並べられた客席の椅子は隣りの人とピッタリくっついててね、猛暑の今日、一日汗をかいたであろう人たちの空気感がなんともすえた感じだったのよ…

アンコールはベートーベンの「トルコ行進曲」
よくよく知ってるメロディなのに「あー!こういう曲だったのか!」って。
まさにオスマントルコって感じ。
この時代の人がイメージしたものがよーくわかった気がした。
えらそうだけど…共感!
やっぱり同じ時代の楽器で聴かなきゃだね。

そしてパンフレットには…
「中央公会堂は大阪が誇る近代建築。こんなに素晴らしい会場を演奏会に使わないのはもったいない。春には『ブランデンブルク協奏曲』全曲が、夏にはウィーン古典派の作品が聴ける会場として、新しい『大阪名物』になって欲しい」
だそうです。

2015年7月20日月曜日

La traviata ~椿姫~

佐渡芸術監督プロデュースオペラ2015。
兵庫県立芸術文化センター 大ホール。
ヴィオレッタ 森麻季

宮本亜門さんのプロジェクションマッピングを使った魔笛が話題になってるけど、関西でも今日観れた!
プロジェクションマッピングって屋外で建物に投影してるのしか観たことなくて、舞台の演出で使われてるのは初めて観ました。
いやあ、素敵!
こんなの観ちゃったらもう大道具のセットなんて学芸会みたいに思えちゃうね。
最初はミュージカル映画みたいだなあって思ってたけどパーティのシーンは華やかさが増すし、恋人たちのお家にお父さんが来はる場面では物語を補完しててリアリティが増す感じ。
これからももっともっとこういうの観たいなあ。
ほんと新しい時代。

第一幕が始まったときは、まさに病気のヴィオレッタって感じの細くはかない声に心配になっちゃったけど、森麻季さんのせつない高い声はほんとにほんとになんてなんて!

最後、アルフレッドとヴィオレッタがふたりで歌うのは長調できれいなメロディなのに、悲しく聴こえるのはこの物語を知ってるからかなあ?
それともこれが歌唱力なのかな?

声楽のお稽古で知らない曲の楽譜を始めて見たとき、可愛らしい曲だって思ってたら、実はものすごく切ない歌だったのを知った時のとまどいを思い出した。
あれも長調だった・・・
長調は明るくて、短調は暗いって決め付けちゃだめだよね。
人の心も人生もそんな単純なモンじゃない。
音楽はそういうものの上に流れるモンだし。

椿姫を知ったのは中学生の頃に本で読んだのが最初。
ページ数の少ない物語なのにすごく感動したことを覚えてる。
その時は、アルフレッドのお父さんと婚約者がワルモノに思えたけど、ほんとはそうじゃないんだよね。
お父さんは良識と良心の人。
パーティで騒いで恋愛や噂話を楽しんでる人たちも、肝心なところでは良識を見せる人たち。
ワルイ人は誰もいない。
最後の最後、ヴィオレッタの歌と叫びで胸を突かれるけど、大人の悲しい恋愛のお話しなんだなあと改めて・・・

写真は、ロビーの豪華なお花と売店のショーケースにあったシャガール。

2015年7月18日土曜日

State of Play


邦題:消されたヘッドライン

台風の夜、窓の外で風が吹き荒れてる音を聞きながら観ました。
真剣にドキドキしたサスペンス!
面白かった!

ちょっとしか映らなかったけど愛人役の女のひとキレイだった!
最後、新聞の印刷工場のシーン見ながら、新聞記者が記事を書いてから消費者が手に取るまでの見学ツアーがあったら行ってみたいなあって思ったよ。

2015年7月7日火曜日

田端直美サクソフォンリサイタルvol.6 ソナタ ヴァリエ

ザ・フェニックスホール

今年もやっぱり素敵なコンサートをしてくれはった田端さん。
長い曲ばっかりなのにどれもぜんぜん飽きない。
一昨年と去年ではぜんぜん音が違ったけど、今年もまた違ったよ。
今までもあんなに頬っぺたキュッとさせたはったかな?
太くなったように感じた音はそのせいかな?違う?・・・って、1曲目で思った。

2曲目だけソプラノサックスで。
ワタシ、ソプラノサックスの音ってあーんまり好きじゃないことが多いんだけど、今日はそんなふうに思わなかった。
なんかねえ、アルトとおんなじ感じ。
いや、おんなじじゃないんだけどほんのちょっと軽いアルトって感じでアルトサックスの続きって感じがしたよ。
頬っぺたの威力かなあ?

フォルテでもいろいろ思った。
ほったらかしにしないフォルテ。
なんだろう?どうするんだろう?????
っていろいろ考えてたんだけど、せっかくのコンサートを楽しめない気がして途中で考えるのヤメ。
目を瞑って音楽に心を委ねて。
そうしたら、オルブライトのソナタの最後の怖かったこと!
いろんなものに追い詰められてる気がして怖くてナミダ…
とうとう耐えきれなくなって目を開けたら、ピンクの衣装とピンクのボンボリの髪留めが可愛いくてホッ。
2部からの衣装でどちらの曲にも合わない衣装だなあって思ってたんだけど、曲に合わせた衣装だと怖くなり過ぎるから、わざとこういう衣装にしはったんやわ!
って勝手に思ってるうちに終わっちゃった。

あと、声楽の太田さん。
見たことある人だと思ったら西本淳さんのコンサートにも出たはった人でした。
この人の声すごく自然で知的!好き!
弱音では声なのかサックスなのかわかんないくらい。
で、サックスの大きな音ともおんなじように響いてて、そんなふたつが、あー、なんて!

で、ジャズっぽい曲はホールじゃなくてお酒片手に聴きたいね。
終わったら「イエーイ!」とか言ってグラスを掲げたい感じだよ。
ホールの壁が見えてるんじゃなくて、ちょっとザワついた景色のとこがいいなあ。
リッカーの第三楽章はホールでもカッコよかったけど!

そんな感じの素敵な演奏会でした。
今日の田端さん笑顔が少ないように思ったかけど気のせいかな?
なんにせよ来年も楽しみです。

2015年7月5日日曜日

Julie & Julia

邦題:ジュリー&ジュリア

メリル・ストリープほんとすごい。
ふだんの彼女も、きっとこんな人なんだろうって思える。
どんな役でも。すごいなあ。

で、フランス料理。
外国のお料理って手が込みすぎ。
鶏のおなかに肉詰めするとか…
詰めるもの作るのも大変そうだし。
それからオーブンで数時間。

私はいつもザクザクって切ったのをガシガシっと炒めるか、ブツブツって切ったのをドサッと炊くだけ!
和食のつもりだけど味付けはいろいろだから…
フュージョン・キュイジーヌ!

パパッとごはんの用意して、ペロっと食べて、チャチャッとお皿洗いながら見ました。

2015年7月3日金曜日

王の舞曲Ⅴ

ザ・フェニックスホール。
2013年の「王の舞曲Ⅳ」に続いて2年ぶり2回目のバロックダンス鑑賞。

こういうのなかなか観る機会がない。
関西でバロックダンスやったはるのってこの人たちだけなんやろか?

チェンバロ、バロックバイオリン、ビオラダガンバ、リコーダーのカルテットで始まった音楽は一瞬、集中しないと聴こえないんじゃないかって思う慎ましさ。
しばらくすると耳も慣れてくるんだけど、ふだん如何に騒々しいものに囲まれているのかって思うね。

前の日にやってたテレビのバラエティ番組の騒々しさ(…とか言いつつ見てるんだけど)
大編成アンサンブルの無粋さ…ワタシなんてひとりでも…っていう連想になってゾッ…

そしてバロックダンス。
いやー、やっぱりカワイイ!オモシロイ!
なんだろうこの可笑しさは!?
なんかねえ、小さい女の子が音楽に合わせてルンルンしてる感じ。
って言ったら失礼かもだけど。
でもね、音楽も古いからそんな複雑な感じじゃないし振り付けも単純。
ステップはいろいろやってそうなんだけどドレスに隠れて見えないから、ヒラヒラさせてる手とニコニコしてる顔とボリュームあるドレスだけ見てるとやっぱり、小っちゃい女の子が機嫌よく踊ってるみたい。
ほんと可愛くて可笑しい。
でも手は、マリオネットみたいにつられてる感じでなかなか高度な動き。

でも!
この時代、ヨーロッパ宮廷は結婚してても男女関係が乱れてたはず!
こんなかわいい踊りを踊りながらそんなことしてたなんて…想像の翼はどこまでも・・・

宮廷では男の人も踊ったはったはず。
そういうのも観てみたいなあ。