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2015年4月11日土曜日

Babettes gæstebud

邦題:バベットの晩餐会
テレビの録画。

暗い空と荒々しい風と小さな家々の集落が出てきた最初シーンから惹きつけられた。
年を取って短気になって批判ばっかりするするようになった人たちが、美味しいお料理を食べて柔らかく楽しくなっていくシーンで、そうだよねそうだよねって感じ。
私と私の周りで起こってる高齢化の状況とおんなじで共感。
最後のシーン、ずいぶん思い切ってお金使ったなあって思ってたら「芸術家は貧しくない」って胸をはって言う台詞。
ドッキリ。
続けての台詞は「最善を尽くす機会がほしい」
あー、ハレルヤ。

大阪フィルハーモニー交響楽団 第487回定期演奏会

フェスティバルホール。
上手の2階席。

懸賞で当たるか、大きなイベントなんかで格安チケットがある時しか行く機会のないオーケストラの演奏会。
うれしいことに、チケットを譲っていただきました。

1曲目、どんなんだろうって楽しみにしてた、たくさんの和太鼓と一緒の現代曲。

ものすごい緊張感!
微かな弱音から長ーい長いクレッシェンドで最大級の音へ。
怖かった!
久しぶりに音楽聴いて怖いと思った!
緊張感で身体がこわばって心臓もフリーズしてるような気分。
そうしたら次は、涙が滲んできて・・・がまんできなくて目から溢れ出てきて嗚咽も漏れそう。
肩まで震えてきた。
・・・と思ったらまた、緊張感で私の全てがフリーズ。
ふー。

2曲目は打って変わって聴きやすいメロディ。
わたしリラックス。
指揮者も演奏者もリラックス。
たぶん客席全体リラックス。
指揮の井上さんはお尻フリフリ。

3曲目、1曲目で感情揺さぶられ過ぎて疲れが出てきたのか・・・
熟睡・・・あー、気持ちよかった。






フェスティバルホールが新しくなってもう2年ほどになるけど、中に入ったのは初めてでした。
新しいホールはなにもかもいいねえ。
演奏会が始まって指揮者登場の時のお客さんの拍手の音が心地よく会場を包んでるみたいに聴こえて、この時点ですでに感じ入ったよ。

指揮の井上さんはもう68歳だって。
でも若い!
舞台への出入りが颯爽としてたよ。
お茶目なんだろうなあっていうのと、相当変わった人なんだろうなあっていうのがヒシヒシ。

室内楽を聴くことが多いから、久しぶりのオーケストラと素敵なホールを堪能して、そして心臓と身体を激しく揺さぶられた時間でした。