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2017年12月17日日曜日

ハビエル・ボネ ホルンリサイタル


ドルチェ アーティストサロン

ホルンの素敵な音を聴いてみたくて行ってきました。
音の割れ(?)がとても人間らしい。
普段そういう事にならないようにならないようにってやってるけど、割れててもひずみがあっても全然いいじゃないかって思える。
音の割れが失敗した音じゃないって思えるのはなんでやろ??。
割れてるけど倍音でもあるから?
実はキレイに割れてる?
他の音がキレイだから?

そしてフォルテも素敵。
全然大きくない。
でもフォルテ。
大きくないけどフォルテって分かる。
ピアノがものすごく小さい訳でもない。
でもちゃんとピアノがあってフォルテがある。
これはなんだろう??
音量の大小じゃなくて響きの違いっていうのはこれのこと??
大きな音がほんとうにほんとうにイヤな私にとって是非とも知りたい謎だワ。
もっと聴いてみたいなあ。
もっと近くて聴いてみたいなあ。
レッスン受けてみたいなあ。

もうひとつ思ったこと。
演奏の合間にホルンを抱えたはる姿にドキッ。
赤ちゃんを抱っこするみたいに両手で抱えたはった。
それを見た瞬間思ったネ。
今このとき、誰もいない暗くて寒い部屋にポツンと置かれてる私の楽器のことを。

「ああ、あのホルンはあんなにも大事に抱かれてるのに私ったら!
早く帰って私の楽器を抱きしめてあげたい!!」って。

楽器を大事にするために名前をつける、っていうことを聞いたりするけど私には全然ピンとこなかった。
でもこの日を限りに楽器に対する愛着がどーんと湧き上がってきたヨ。
これはいったいどういう心理なんでしょうネ??

なんだかいろんな疑問をもった演奏会でした。

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江之子島文化芸術創造センターに、20世紀の写真芸術 学生がつくる大阪新美術館・enocoのコレクション展 なるものに行ってきました。

このブログを始めてから、どんなに面白くなくても観た映画や美術展や演奏会や本は全部一つのページに記録してきた。
面白くないと思った理由を書いて。
でもこれは…

2017年12月9日土曜日

Il giardino degli amanti by Corpo di ballo del Teatro alla Scala


恋人たちの庭
ミラノ・スカラ座バレエ団

もしかして一番たいへんだったのは音楽の人たちじゃなかろうか…
指揮者なしで、どうやって舞台の動きを観たはったんやろ…
1幕ものだって書いてあったから1時間ほどかと思ったらぶっとうしで2時間!

舞台は・・・
衣装がお洒落!
色とりどりのスーツや膝丈のワンピースが素敵。
ハイヒールも素敵。
振付がかっこいい!

最初の方のシーンで目隠しされて踊ったはったけど、あれはホントに見えてなかったのかな?
もしそうならスゴイ。

バレエはオーケストラって思ってたけど、7,8人(?)の音楽だと一つ一つの音が際立ってこれまたかっこいい。
もっのすごい正統派もいいけど現代物も好きだわあ。

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楽器のこと。
しばらく本番がないので基礎練習がほとんど。特に音階。
でもホントは音階の練習の意味が分かってない…
どの調でもどんな形でも、全部の音がきれいで均質な音で正確にできれば曲をやる時に早くできるっていうのは分かる。
だから、そのときと取り組んでる曲に合わせてやればいいんじゃないかなあ…
曲の仕上がりはゆっくりでいい。
急がなきゃならない理由はぜんぜんないから基本的なテクニック含めてその曲の中でクリアしていければいいんじゃないかなあと…
まあ、そうするとその曲ではできても、別の曲になると同じようなテクニックでもできないっていうことがある気がするんだけど…

子どものころ10年習ってたピアノを弾かなくなったのは、一つの音階を「違う、違う、違う…」って何時間もかけてたから…
一つの音階に1時間以上かけてたらエチュードや曲の時間がなくなって…焦って…

オトナになった私はだいぶいい加減にできるようになったけど、それでもやっぱりこのモンダイには悶々とする…
それでも今は音階練習をやってみてます。
まあ実験ネ。
役に立つのか立たないのか?っていう。
そう思えば時間がもったいないって思わずにすんで、結果を楽しみにできるワ。

2017年12月3日日曜日

Le cygne(Le carnaval des animaux) Saint-Saëns

白鳥(動物の謝肉祭より) サン=サーンス

これを人前でやろうという自分にアッパレ。
でもラクールの1番やるよりマシかな。
あれはピアノ無いし・・・

この曲ってチェロとハープだと思ってたら、なんとチェロとピアノ2台だって!
ワオ。調べて良かった。
生で聴いてみたいな。

バレエになるとタイトルが変わって "瀕死の白鳥"
バレリーナの長い腕が折れそうな白鳥の首になったり、翼になったり。
本物の白鳥のような感じが美しくてもグロテスク。
そもそも、白鳥が瀕死だなんて!そして瀕死だったのが最後はとうとう…!!

でもね、動物の謝肉祭ではそんなナレーションじゃない。
フツーにキレイねーって。
どうしてそんなことになったんでしょう!?

私はフツーにきれいなイメージで。
練習すると基礎が足りないんだと痛感。
ほんとは1年前にやろうと思ったんだけど、人前に出せるレベルには程遠くて断念。
1年経って少しはマシになったと思えたのは1年分の成長があったからだと思うけど、それがどういう成長だったのかは分からない…
そして、足りない基礎ってなんだろう??
跳躍した音のロングトーン?
ビブラートの柔軟性?
これが分かってないっていうことは進歩なんてしてないってこと。
だから吹けない…
先生は「やりたいことはよく分かる演奏でした」って。
その言葉の後ろには「その為の技術がない!」っていう意味がある…と読んだ…

なんだかんだ言って本番。
ピアニスト「テンポは?だいぶゆっくりがいい?
ワタシ「いえ!速めでお願いします。」
ピアニスト「♪♪これくらい?」
ワタシ「♪♪♪」
ピアニスト「え!?そんなに!?…わかりました」
ワタシ(…あれ?違ったかな?いつもどんなんやったっけ??不安不安不安…)

結局、超絶速い白鳥になりました。
ピューって走り去る白鳥…
おかげで全部の音が抜かりなく鳴ったけど。

この曲はこれからも時々やろうと思います。
これをいつでも出来るようにしておくっていい練習になる気がするから。
今度やる時はもっとゆっくりでもちゃんと出来るように練習しよう…

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ウチの近所の観光地化がどんどんレベルアップ。
お休みの日のお昼前、でかけようとのんびり通りに出たら観光バスが2台止まってた…
薄暗くて入ろうとも思わなかった小さなお店も数軒もテイクアウト専門のファースフード店に様変わり。
ビミョーにオリエンタルな感じでけっこうお客さんが入ったはるからビックリ。
この間はそんなお店の前に大きな透明のガラスボールがあったからなんだろうと覗いたら "恋占いお御籤" なるものが入っていてこれまたビックリ。
みんなやるなあ。けっこう商売上手やったんや。

他にもおしゃれなカフェやバーが出来て、前を通るだけでうれしいワ。


2017年12月2日土曜日

笙と雅楽の世界へのお誘い 古代の楽器で奏でる現代〜光降るような音を慈しんで〜

ヒビキミュージックサロン

最初の音が鳴ったとたん吃驚仰天!全身が引き込まれました。
初めて聴く音!
小さな楽器からパイプオルガンのような重層的な響き。
でもパイプオルガンより高く透明。
そして、和音ってこういうものなんだ!って。
私は初めて和音というものを聴いたんじゃないかっていうくらいの響き。
高く清らかに澄んだ音色とはこういう音なのかと。
そんな音が減衰せずにすーっとどこまでも伸びていく。
もう、ほんとうにほんとうに衝撃的な経験でした。

3曲ほど参加の龍笛もまたなんて宇宙的な響きなんでしょう!
楽譜がどんな風になっているのかわからないけど不思議な音の繋がりに、あるがままの音楽・自然な響きとはこういうものなんじゃないかと思うと目頭が熱くなる。
ああ、私もこういうことがしたい!!

いろいろ調べてすごく勉強になりました。
基本的なところから。
能楽と雅楽は違う…私が今まで好んで聴いてたのは能楽で、雅楽をちゃんと意識して聴いたのはもしかしたら今回が初めてかも。
雅楽の楽器は中国伝来のものだとか…
笙っていう楽器の複雑さと手間がかかるっていうこと…
古来、日本では季節によって演奏する調が決まっていたとか…
などなど…

乾いた大陸であんな音が空を切っていたのかと思うとゾクゾクする。
京都の宮中っていうとこじんまりしたイメージを持ってるんだけど、奈良や四天王寺の大きな建物とその後ろの広い空にはピッタリだワ。

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髪を切りました。
美容院ってあんまり行かないけど、行ったらドラスティックに変身したい。
無難とか保守っていうのは自分を表現するときにはパス。
十代の頃からいくら年を重ねても変わらない。変わる気配もない。