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2018年6月30日土曜日

FAGOTT TRIO SALZBURG ~ザルツブルク・モーツァルトテウム管弦楽団ファゴット奏者たちによる~

ドルチェ・アーティスト・サロン

ギリギリ、間一髪で1曲目に間にあいました。
会場へ急ぐ途中
「間に合わないかも…1曲目から聴けないんだったらやめとこかなあ…」
って思ってたけど、行ってよかった!
最初の1音目からそう思えた!

ファゴットはあんまり大きな音がしないから四重奏でも圧倒されずに音楽に浸れる。
なんて品のある音と音楽なんでしょう。
バッハのオルガン協奏曲の第二楽章の最後の和音はなんていう恍惚…
ああ素敵。幸せ。

ピアソラでもそこはかと漂う気品。
アンコールのガーシュウィンメドレーは、今まできいたことのない品のあるガーシュウィンでした。
あー、良かった!

と!忘れちゃいけない!パーカッションの人!
ピアソラとガーシュウィンに登場したはった。
ファゴットの中でなんとも繊細なカホンとシンバル。
何の紹介もなかったけどブラボーでした!

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テレビでローザンヌバレエコンクールを観ました。
コンテスタント達の年齢ににビックリ。
15,6の少年少女たちがほとんど。
手足がやたら長くてひょろひょろした子どもの体つきで踊っているのがなんとも奇
妙。
そんな子どもたちなのに、みんな素晴らしい表現力で独自の世界を見せつけてくる
様に見入ってしまいました。
全身で表現できるっていいなあ!
ワタシは音だけにそれを込めなくちゃ…ああ、踊りながら笑いながら演奏したいな
あ!

2018年6月29日金曜日

“イタリア幻想曲” ボザ

“Fantaisie Italienne” Bozza

前半、中間部、後半の三つに分かれて展開。
前半と中間部は最初から明確なイメージが持てたので練習も楽しい。
練習が進むにつれてイメージが変わっていったりいろんなパターンを試すのも楽しかった。
問題は後半。
トリッキーなリズムの中にスラーとタンギングの組み合わせ。強弱も激しい。
ゆっくりゆっくりスラーで練習。
テンポが上げられるようになってきてもタンギングなんて出来る気がしなくて、もうスラーの
ままにしてしまおうか…と思ったところで、急遽決まった発表会の為にピアノ合わせ。
ピアノ譜も読んでいたつもりだったんだけど、合わせて初めて「こんな曲だったのか!?」…と
…。
スラーなんかで誤魔化していい曲じゃないって気が付いて覚悟を決めました。
覚悟が決まれば、なんだか順調。
やれば出来るのに最初から諦めてたっていうこと…割といつものパターン…

そんなこんなで、ある程度までは出来るんだけどなかなか完成度が上がらない…
何度か人前で演奏したけど、うまくいきそうにないって思ったとたんスラーで吹いちゃってそのたび自分に嫌悪感。
練習量の問題?こんなに練習してるのに?そもそも私には難しすぎた?
曲のことも楽器のことも知らない人には「良かった」って言ってもらえることもあったけど…いやいや、出来てないことは自分が一番わかってる。
そもそも私はこんな風に吹きたいわけじゃない。

普段あまり聴くことのないアマチュアのサクソフォンソロを聞く機会もあって、みんなの丁寧な演奏に猛省。
最後の本番で上手くいったらコンクールにエントリーしようと思っていたけど、とてもそんな気になれずに断念。
でもそのまま楽譜を片付けることも出来なくて、最後にもう一度、と先生に聴いてもらいました。
講評して下さいって言って。

先生「よく練習してますね。前半もよく考えている。やりたいことは分かる。
アドバイスするなら基礎力の向上!
やりたいように吹けていますか?
高音の響かせ方、低音のピアニッシモ、リズムの遊び方。
基礎の向上が必要です」

…もう言葉もありません…

でも本番を重ねることで最初のころと比べて、気負わずに吹けるようになりました。
思い入れたっぷりに練習して気負わず本番。
楽しめたこともたくさんあるので、とりあえず良しとします。
先生の言葉で心おきなく楽譜をしまえる。
さあ、基礎!
音階とエチュード!

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だいたいワタシはすぐ泣くんだけど、今日はサッカーワールドカップで負けたドイツ選手やドイツ人ファンの人たちの顔をニュースで見てたら泣けてきたよ…
ワタシ自身は一般時事的な関心しか持ってなかったんだけど、あの絶望と悲嘆の顔々…
思い出しても胸がつまる…
そして対照的なメキシコの歓喜の笑顔ったら!
公の場でのこんな感情の発露ってあるかしら!それもこんなに大勢!そしてそれを目撃してしまうなんて!

2018年6月26日火曜日

塙美里 セカンドアルバム発売記念コンサート

PIA Julien

久しぶりの塙先生。
そして初めてのピアジュリアン。

塙先生にビュッセルのアストゥリアスを見てもらったのは2年前の7月。
ハーブ園での本番を一か月後に控えてた。
懐かしいなあ。

いつか行ってみたいと思ってたピアジュリアンは…ソプラノサックスには天井が低過ぎる気がして…
座った席が良くなかったかな?移動しようかな?
沢山のサクソフォン奏者がここで演奏したはるけど他の人たちはどうなんやろ?
もしかしてこんな風に感じてるのはワタシだけ??

そんな事を思っているうちに曲は進んで、サンサーンスの頃にはなんにも気にならなくなってた。
私の耳が馴染んできたのか、音が場に馴染んできたのか、場が音に馴染んだのか。
どれも合ってる気がする。
大きな理由はもう一つ。
いろんなことをOKにしちゃう圧倒的な音楽があるからっていうのもある気がするなあ。

曲の合間に、留学時代の日記や先生からの手紙を読んでくれました。
演奏会での奏者の他愛ないお喋りはあんまり好きじゃないって思ってたけど、これは違った。感動した!

ソリストの音楽を聴くっていうことはその人自身を感じるっていうこと。
楽器じゃなくてマイクを持って話すときも、内容がその人の音楽と合っていたらぜんぜん邪魔じゃない。
むしろその人への理解が深まって音楽を感じられる。
マイクを持って話すのならそれも含めてその人の表現で、その人が作る時間であり、場であるんだ。

そんな事を思った月曜日の夜でした。

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一週間前、大阪で大きな地震がありました。
電車に乗ってる最中で、車内に響き渡る携帯の緊急速報の音と急に電車が止まったことが最初の恐怖。
次の恐怖は、改札口で駅員さんが「ここには駅員が二人しかいません。全員の対応は出来ませんので自分の身は自分で守ってください」って言わはったこと。
とても当たり前のことなんだけど、非常事態に直面している時に聞くとなんて表現していいのかわからないような怖さと緊張感。

人生、いろんなことが起こります。
自然には逆らえないけど、知恵はこういう状況に対応するために磨いていきたいわ。

2018年6月23日土曜日

煌めく音の世界

うはらホール

ピアノが主体のアンサンブルがたくさん。
2台ピアノでの演奏は音がたくさんあって素敵。
違う楽器で音がたくさん・・・っていうのじゃなくて同じ楽器同士のアンサンブルは耳にすんなり馴染む感じ。
学生時代からの友人たちとの自主公演とのことで、企画者の思いを温かく感じたコンサートでした。

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前に書いたブログからずいぶん間が空いてしまいました。
振り返ってみれば、仕事が忙しかったのと練習してきた曲の本番を次々に迎えてた。
楽しいこともたくさんあるけれど疲れやすくなってる体を休めないと…
気持ちだけで動いたら、後になってから心身ともにガクンとくる…そんな事を繰り返すのはもうイヤだしね…