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2016年10月6日木曜日

グレゴリオ聖歌から近現代まで 教会音楽の千年記

フェニックスホール

グレゴリオ聖歌から20世紀の教会音楽まで。
前半古くて後半は新しいもの、というのはありそうだけど、古いものと新しいものを交互に演奏するというのもちょっと変わってる。
その意味についての説明もあったけど、基の知識がないせいかよく分からず…

そして、どれが1500年前の曲でどれが10年前の曲なのかも分からない!
不思議な響きでゾクゾクするような音の高低が過激で今風の現代曲みたいに思えるものが昔の曲で、ただひたすらに美しい旋律が最近の曲だったり。

そう、昔の曲は全部キレイなメロディだっていうのは大きな勘違い。
あの響きは誰か一人の人が作らはったんやろか?
みんなで声を出し合ってるうちに生まれたんやろか?
もしそうならそれはどんな場面?
声が重なった時どう思った?

私は宗教を持ってないからグレゴリオ聖歌や、仏教の声明に惹かれるのは宗教の有る無しじゃない…じゃあなんだろう?

演奏会の様子は…
始まりは客席後方から歌いながら入場。
8人程のユニゾンなんだけど、男女一人ずつしかいないみたい。
楽器を通してというのだと分かるけど…ああ、生身の人間の声もこんな風に揃うんだ!

衣装は真っ黒で修道士風。
円陣を組んだり、一見無秩序に立ってバラバラの方向を向いてたり。
過激な無言劇を観てるみたい。

ソプラノの人が2階席にいはった時は、舞台から真っ直ぐ上に上がっていく声と2階正面からの声が舞台の真上で一緒になったのが見えた気がした。
なんていう体験!

ただね、ちょっと話してる時間が長かったなあ。
演奏会の時間は音楽だけを聴きたいのヨ。
説明はプログラムに書いてほしいなあ。読むから。
読まない人もいはるやろけど。そういう人のために喋るのかなあ。その配慮いるかなあ…

あ、でも面白かったハナシがひとつ。
「ドレミという呼び方になったのは最近(1670年)のことです…」って。
京都人の台詞「この前の戦争…応仁の乱(1467年)」っていうのがあるけど(←そんなん言った事も聞いたこともナイ)古楽やったはる人もなかなかやるな。
500年前のことをつい最近のことみたいに言はる。
ほんで300年前のことを最新のニュースみたいに話さはる。