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2019年12月31日火曜日

Captain Phillips

邦題:キャプテン・フィリップス

たまたまテレビをつけたらやっていて、他にやりたいことがあったのに連続する緊迫感に目が離せなくなって見続けた。

海賊役の人たちは役者?なに?って思ってインターネットを見たら、どうやら公募に集まってきた素人の人たちだったよう。
リーダー役の一人はウィキペディアのページがあった。
彼は、14歳の時に家族でソマリアからアメリカに渡り大学を卒業して、26歳でこの映画に出演。
その後も役者業を続けているんだとか。

すごい人生だなあと思うし、アメリカの懐の深さにも感じ入る。

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大晦日、久しぶりに行った繁華街にあるお気に入りのパン屋さん。
狭い店内は 私以外みんな中国語?? っていう感じ。
圧倒されながら手早くお買い物を済ませてレジに行くと、セルフレジの機械がおいてあった。
パンを袋に入れてもらってる間に自分でお会計を済ませるんだけど、機械は現金のみでカードやスマホは対応不可。
新しい機械を導入してもキャッシュレスの手数料負担はしんどいってことなんだろうなあ…
以前はレジに4人程いた記憶があるんだけど、機械を2台入れる方が経費削減になるんだろうなあ…
もしかして、アルバイト募集も厳しいのかなあ・・・

複雑な気持ちでお店の外に出ると買ったばかりのパンを頬張るみなさん…中華街の屋台みたい…
・・・・・2019年を振り返るのにピッタリだワって思った数分間でした。

2019年12月28日土曜日

カラヴァッジョ展



あべのハルカス美術館

派手な宣伝画像につられて楽しみにしていた展覧会。
雨上がりにエレベーターで高層階に上がったら虹が見えてちょっとうれしい。
今年最初で最後に見た虹。

そして展覧会・・・怖い・・・。
犯罪現場、それも殺人現場の絵ばっかり・・・旧約聖書って怖い・・・。
描かれている光と同じ方向から見ると怖さ倍増。

こんなシーンを多く抜き出して、こんなリアルに描くなんて・・・
でも紙幣の顔になってたこともあるカラヴァッジョはイタリア人に愛されていたっていう説明書き。へーー。

女性の艶やかな肌感は写真加工アプリに取り入れてもいいかもね "カラヴァッジョ風"って。
マットな質感でファムファタルを演出したい人は "カラヴァッジョ風" プライドの高い攻めの姿勢の人にお勧め。
プライドは高く保ちたいけど、野心的にいくより受け身でいたいって人は "レンブラント風" いずれも年齢層高めがターゲット。
もっと若い人には、パウダリーな質感の "ルノワール風" で。

一番好きな絵は、入口近くにあった大きな静物画でした。
飽きずにずっと見てられたよ。

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美術館のビルと駅の間の通路に派手にデコレートした小さなピアノがありました。
テレビでやってる 空港ピアノ・駅ピアノの阿倍野ハルカス編。
通りがかった時は中学生くらいの女の子が何やら流暢に弾いたはった。
それほど人も多くなかったから、私も・・・って思ったけど・・・ダメだ。
テレビで見ていたときは「こんなのがあったらゼッタイ私も弾きたい」って思ってたけど、いやいやこれは勇気がいる!
衒いなく気軽にピアノの前に座って弾き始めることができるって、なんて羨ましい。

なんとなく思うんだけどこれって世代によって感覚が違う気がする。
私が子どものころは私だけじゃなくて周りも、こういうことに積極的な子どもっていなかった気がするんだけど、今はへっちゃらな子が多いねー。いいことだ!

2019年12月22日日曜日

Beaches



邦題:フォーエバー・フレンズ
1988年の映画。
30年も前だけど、画像はともかく映る画を古いと思わないのは私自身がよく知ってる時代だから?
どちらの女性にも、どのシーンにも自分を重ね合わせられました。
甘く切ないとはこのこと。

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ずっと気になっていたけど駅から遠いから行けてなかった"業務スーパー"。
ふと思い立って行ってみたら…ほんとに安い!
「なによー」って言うくらい安い!
「なによー」って言うのは普段行ってるスーパーに対して。
世の中にフツーのスーパーっていらんのちゃう??
"業務スーパー"と"高級スーパー"のどっちかでいいと思う!

赤松林太郎Christmas Live 2019

座った席がそういう場所だったのかもしれないけれど、響きが抑制されてそのぶん一粒一粒がとてもクリアに聴こえる気がした。
本当に丸い粒が目に見えるよう。
そしてその丸さったら!
なめらかな丸で、どこも角ばってなく、歪みもなく本当に本当に丸い一粒一粒。
「ああ、ピアノの音ってこういう音なのか」って思ったよ。

音楽会のテーマは"愛"だとか。
"愛"の色、"赤" が多く使われた会場だったけれど、数週間前から心の底にあった闇を引きずり出して反芻している私としてはちょっと異見が…
すぐに思いついた"愛"の色は…"黒"…ウーン、闇っぽい。
自分の近くにあった"愛"を時間の経過後"黒色"だと認識してしまう悲しさ・・・
常軌を逸した心がざわつくような"黄"もあるだろう。
深く穏やかな"群青"の"愛"や、平和な"緑"の"愛"もある。
ほっこり懐かしく優しい"薄紫"の"愛"もいいなあ。
飾ってある鮮紅のバラと添えられた白いカスミソウをぼんやり見ていたら「只ならぬ深い意味があるゾ」って思えてきた。

シューマンとクララの愛のお話しも興味深く楽しかった。

アンコールはショパンの革命。
アマチュアの演奏をよく聴くから知ってるつもりになっていたけど、やっぱり今
今日は全然違ったよ!
全部の音がクリアに聴こえるってなんて素晴らしい!
知らなかった音がいっぱい聴こえた。
「ああ、そうか、音楽ってそうやって立体的に組み立てていくものなのか」って思ったよ。
たくさんの音の粒が次から次に湧き出てくる感じ。これが音楽か!

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今年は例年になく街路樹の黄色い落ち葉が目についた。
御堂筋通りもウチの近所も。
掃いても掃いても追いつかないのか歩道がまさに絨毯みたいにふかふか。
目も足裏の感触もたくさん楽しませてもらったけど、それももうそろそろ終わりかな。
素敵な季節をありがとう。

2019年12月14日土曜日

音楽大学公開卒業試験

ピアノの試験を聴きに行ってきました。
初めての体験。
きっかけは知り合いの学生さんが4回生だから。

皆さん、衣装も髪型もココ一番の気合ぶり。
そして、学生生活最後の試験が数分の演奏だなんて、なんて過酷なんだろう。

小学生の演奏、中学生の、高校生の、音大生の、アマチュアの大人、プロの・・・もちろん個々人の違いはあるけど、それぞれに特徴があるなあって思う。
音大生は、高校生ではない、でもプロというには初々しすぎる、子どもじゃないけど大人というにはあともう一息。
良し悪しではなく、その時・その年齢にしかできない演奏があるんだなあと感慨深くおもしろい。

私もみんなも、自分のことは分からないけど人の変化/成長を見続けられるのって嬉しく楽しいことだなあとも。
彼らの先生たちはどんな事を思いながら生徒の演奏を聴いていたんだろう。・・・っていうか、審査してるはずの先生方ってどこに座ったはったんやろ??


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少額だけどボランティアで毎月お金を送っていました。
東南アジアの施設にいる少年に。
少し前に無事、義務教育を修了して日本食レストランで働きだしたとか。
私のボランティアも終わり。

イターネットで調べると彼の国に和食店はたくさんあるけれど日本人が経営しているお店は少ないんだとか。
彼が働いているのはどんなお店なんだろう?
日本人がいるのかな?
そこでずっと働いていつか自分でお店を出すまでになるんだろうか?
それともお金を貯めて学校に行く?
もしくは別の仕事に変わるのかな?

お給料をもらったらスマートフォンも手にするだろう。
故郷の親族との繋がりは今もあるのかな?
もしなかったら・・・これから独りで生きて行かなきゃいけないんだ・・・私と同じように・・・たくさんの幸あれ!

2019年12月10日火曜日

ミ・ベモル 第35回定期演奏会:30周年記念 大阪演奏会

いずみホール

弦楽セレナーデ10年ほど前に初めてミ・ベモルを聴いたときのプログラム最後の曲。
聞くところによるとこれはミ・ベモル節目の年に演奏する事が多いそう。
ということは、あれは20周年記念演奏会だったのかな。
終演後、離れた席で聴いていた友人と顔を合わせたら彼女の眼も真っ赤で二人で照れ笑いしたことを思い出す。

今回も泣く気満々で行ったんだけど・・・寝たzzz
もうね、あれはサクソフォンじゃないネ。
フツーに弦楽合奏じゃないか・・・いや、違う。
これがサクソフォンなんだ。
これがあるべき姿なんだ。きっと。
簡単にいろんな音が出せて、その状態でジャズやらポップスやら現代音楽なんかを吹き散らかすから、大音量の吹奏楽団の中に混じるから、あるべき音を見失ってしまってたんだ。
だから ミ・ベモル が唯一のものすごく特別なものに思えるんだ。

私も緻密に、集中して、知的に音楽をしたい。

そして、しっかり起きて聴いてたブラームスの美しく重厚な音楽に感動。
ミ・ベモルの音と雲井先生の音が溶け合ったこともなんだか嬉しかったよ。

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来年(2020年)のカレンダーを眺めていて気がついた。
土曜日に祝日がない!
損した気分になる土曜日の祝日がないなんて、なんて素敵。

楽しみに観ていたドラマ[BABYLON BERLIN]最終回の二話を録画してなかった・・・
再放送もない模様・・・ショック。
見逃し配信がないか探しているときに知ったけど、これってシーズン2があるのね。
シーズン2が始まる前に1の再放送もしないかなあ。
っていうか、2はいつやるんやろ?
  

2019年11月26日火曜日

ラファエル前派の軌跡展


あべのハルカス美術館

展覧会1枚目のターナーから魅入られる。
なんて美しく悲しい絵なんだろう。
二十歳の頃にターナー展に行ったときのことを思い出したよ。
一人で行ったけど、数日後に同じように鑑賞してきたという友だちと絵についておしゃべりした記憶。
彼女が「小さなイルカがたくさん描かかれた絵が好きだった」って言ったことを覚えてる。
彼女はいまどうしてるんだろう?
思えばあの頃はとても感性知性豊かな人たちと接していた気がする。
今よりずっと・・・。
・・・ということは私自身が劣化してるということか・・・

もとい、
たくさんの小さな習作の線一本一本に画家のリアルを見て心がざわつき、
ロセッティの描くジェーン・モリスがモデルの眼に恐怖を感じ、
イギリスの子どもたちの紅い頬っぺたに私の頬っぺたも緩んだ。

最後の部屋の工芸品たちに、中之島でやってる別の美術展への欲求を誘われ、
出口にあるたくさんの美術展のチラシに眼を奪われた。
今回のを含めて、最近の美術展のチラシはなんて魅力的なんでしょう。

そして、ウィリアム・モリスのペーパーブックを全部買占めたい欲望を抑えつつ預けた荷物をピックアップ。
欲しいものは後先考えず全て手に入れていた若い頃をこれまた懐かしみつつ。

++++++++++++++++++

少し前に名古屋であった[表現の不自由展]っていうのがニュースになってたけど・・・
IMO…表現の自由っていうのは、表現する"テーマ"は自由だよっていうことじゃないかと思うよ。
どんなことに対しても、自分の考えを表現/表明するのに制限は受けないよって。
でもだからといって "どんな手段でもいい" っていうワケじゃない。
「これが自分の表現方法だ!」って言っても
殺しちゃいけないし、暴力をふるっちゃいけないし、侮辱しちゃいけないし、誹謗中傷しちゃいけないし、盗っちゃいけないし、騙しちゃいけないし、傷つけちゃいけないし(心も物も)・・・ここまではぜったいしちゃいけないこと。

そして大人としては
マナーを守って、どんな人も尊重(異なる意見の人も。例えばテーマとする対象人物に対しても)する姿勢がとてもだいじだと思う。

加えて、プロの表現者(芸術家)としては
繊細さと深みがほしい。

私が酷いと思ったのは昭和天皇を題材にしたもの。
特定の個人を(故人でも)直接的表現で侮辱し攻撃するのは間違ってる。
ご家族(皇室の方々)のこともみんな知ってる。
20代の女性(内親王の方々)や中高校生の親族(親王と内親王)も、ニュースでご存知だろう。
これは、表現じゃなくて単なる"暴力"。

テレビで見た鑑賞者と芸術家の討論会では双方ともにお互いの言葉を理解しようとして聴いている様子や、言葉を選んで丁寧に発言しているのがよくわかった。
これはお互いを尊重しマナーに則った言論表現。
でも実際の作品は対象を尊重しているようには思えない。
ただ暴力的。

「作品にはいろんな見方がある」っていう製作者の発言があったけど・・・
[慰安婦像]の作品は見る人によっていろんな見方があるだろうとは思う。
でも昭和天皇を題材にした作品にそれはある??

私の音楽の先生は「表現の幅を広げる」って言う言葉をよく使わはるよ。
ただ大きい音を出せば/小さい音にすればいいっていうワケじゃない。
ただ明るい音/暗い音を出せばいいワケじゃない。

暗いけど前向き。明るいのに悲しい。

人はみんな表現者。芸術家はそのプロ。
プロの繊細さと深みを見せて!

2019年11月12日火曜日

雲井雅人サクソフォーンリサイタル大阪公演

島之内教会

雲井雅人サクソフォーンリサイタル大阪公演島之内教会
雲井先生が楽器を変えはったのを初めて知った。
ビュッフェ・クランポン Senzo
ピンク・・・真っピンク・・・なんかちょっと、いや大いに衝撃・・・
リガチャーはシルバーだったような・・・違うかな?

満席の礼拝堂に豊かな音が満ち満ちた時間は特別ではなく、とても自然な時間だったように思えたよ。
これは音楽と先生が自然だったからじゃなかろうか・・・

中でも「うわあ…」って思ったのはボザのアリア。
歌手の歌が声が聴こえたよ。
本当に歌のようだった。
ああ、私もあんな風に吹いてみたい!

初めて聴いた京都のサクソフォン奏者 日下部さんとのアンサンブルもとても素敵。
登場しはったときには
「この先生の音に合わせるなんて・・・できるのか!?」
なんて勝手に心配してしまった失礼千万な心持ちだったことを深く反省して、心からの大きい拍手を送った本当に楽しく素敵な音楽でした。

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御堂筋のイルミネーションが始まって、夜でもまだそれほど寒くない今はてくてく歩くのが楽しい季節。
平日も休日も毎日一駅から二駅、イルミネーションの下をてくてく。
清々しくて楽しくてやさしい気持ちになれてとってもいい気分。
みんな誰かと一緒で、独りで歩いている人は殆どいないっていうことに気がついてもね!
銀杏の黄葉が待ち遠しいワ。

2019年11月9日土曜日

Le Rayon Vert

邦題:緑の光線

なんとも面倒くさい主人公の女の子。
世の中みんなが楽しく過ごしている時に感じる孤独や疎外感、不甲斐なさに不幸せ感・・・
こんな感情の経験者はたくさんいるだろうけど、我慢しきれず人前で泣いてしまうというのはある意味、天真爛漫な幸せの素質を持っているっていうことじゃないだろうか・・・などと。

不本意ながらも態度に出すことによって助けを得られる。
それができない人は、いつのまにか自分の感情に蓋をしてしまって、もしくは慣れてしまって孤独のままに生きることになるんだよ・・・たぶん・・・きっと。
まあこれが 腹を括って生きる ってことじゃないの…なんて・・・

てっきり女性監督の作品かと思ったら男の人だった。
66歳の男性の脚本/監督だそう。
男女年齢問わず、いつまで経ってもある感情なんだね、きっと。

そして 緑の光線 。
いつか私も見てみたいな。楽しみがひとつ増えて嬉しいな。

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キムタクのドラマが面白い。
料理人役の鈴木京香の台詞
「私は才能がないんだと思っていたけど、彼らを見ていて違うとわかった。彼らの熱意とこだわりに比べると自分は・・・」
こんなような意味の台詞。

心にささったよ。

この前、楽器のお稽古中に先生が
「どこまでこだわるか、どれだけ繊細に考えるか。あなた次第です。考えてください」
って。
その前のお稽古で言われたことを注意して練習したつもりだったんだけど、先生の前で吹くと
「もっと!もっと!!」って。

家に帰って "もっともっと" をやったら途端に音が変わったの。
でも、こんなんじゃなくて  "もっともっと" なんだよ。
そう、 "もっともっと もっともっと" !

2019年11月5日火曜日

ヴェネチアンガラス2人展

阪急百貨店 阪急うめだ本店 アートステージ

少ない展示数ながらどれもとても素敵な作品ばかり。
分厚いカタログは写真集のようでうっとりといつまでも眺めていられるよう。

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街で見かける外国人観光客が減ってるように思うのは気のせいかな?
韓国語はもちろんこの頃は中国語も以前より少なくなってる気がするんだけど・・・
その代わり欧米の人たちが目立ってる。
ラグビーのワールドカップも終わったからもう少ししたらまた違う景色になるのかな?

2019年10月31日木曜日

~八戸でみたゆめ~ 中村 均一 とその仲間たち

ドルチェ楽器 アーティストサロン

素敵なコンサートでした!

2年前突然の病で倒れた後、リハビリを経て再び演奏活動ができる喜びと感謝を込めたという、医療機関へ募金するためのチャリティ企画だそう。
そんなコンサートだなんて全く知らずに行きました。
私が知ってたのは奏者の名前だけ。
よく聞く名前、大御所の有名な先生…どんな風に吹かはるんやろ…?って。

プログラムはポップス,ジャズ含めポピュラーなものばかり。
若手奏者が "営業" でやりそうな曲ばかり。もしくはアマチュアがたいして練習せずに "やっつけ仕事" 的にイベントでやるような…
一般受けするからと安易に考えられがちなこういう曲だけど、一般受けするのは本当に素敵ないい曲だから。
こんないい曲をこんな風に、本当に本当に素敵に演奏されるのを聴いたことって今まであったかな??

なんてことのないロングトーンの中に意志と物語が詰まってる
なんてことのない曲の中でフッと超絶技巧が出てくる。
難しい現代曲の中でふんだんに使われる難易度の高いテクニックより、こういう曲の中で何気なく使われる高度な技の魅力的なこと!

また、昨日初めて会ったばかりという森下さんとのアンサンブルにも心を持っていかれました。
あれは一体なにがどうしてあんなに素敵だったんだろう?
アンサンブル経験の少ない私にはよくわからなかったことがちょっと残念…

そんな演奏の合間にたくさんのおしゃべりもありました。
溢れる思いいっぱいのおしゃべりはご本人のチャーミングなお人柄との相乗効果でこのコンサートの大事なピースになっているように感じたよ。

そしてずっと気になっていた森下さんのオカリナ。
プロ奏者のオカリナ生演奏を聴くのも初めて。
なんて素敵!
私もしまいこんでいるオカリナをやってみようかなあ…

2時間半と長い時間だったけど、奏者の思いをまるごと感じられるとても素敵な時間でした。

++++++++++++++++++

ラグビーワールドカップがおもしろい!
日本が出ていない試合でも観ちゃうよ。
一生懸命観てたら動体視力が上がった気がするよ。

2019年10月15日火曜日

第20回 大阪国際音楽コンクール グランドファイナル=ガラコンサート

高槻現代劇場 中ホール

今年はファイナリストさんたちがたくさん。
特に多いのが小学生から高校生までの人たち。
今まで高校生になったら大人っぽくなるなあって思ってたけど、いえいえ今回は中学生も大人みたいな演奏と演奏姿だったよ。
こうやって時代/社会は進んでいくんだなあ。

中でも小学校一年生の女の子ピアニストと二年生のバイオリンの女の子は素敵だった!
もしかして未来の大スターかも・・・いや、将来を決めつけたらダメだね。
知性も感性も素晴らしい彼女たちには音楽以外にもたくさんの可能性があることでしょう。

それにしても、三拍子に合わせて体を揺らしながらバイオリンを弾いていた女の子の可愛らしくも見事だったこと!

一位はピアノとアルトサクソフォンの二人が受賞されてました。
二人も出るっていうことがまた素晴らしい。

ピアニストは海外在住の二十歳。
来日(帰日?)に合わせてコンクールの合間/前日にもリサイタルを開催されてました。
二十歳にして既にたくさんの経験を積んでいるっていうこともあるんだろうけど、才能ある人というのはこういう振る舞いができちゃうんだなあ、と。
一位もサラッと獲った感じでした。

そしてサクソフォニストは大阪の大学生。
丁寧で真っ当で力強い音/演奏のように感じたヨ。
・・・そうか、こういうのが一位を獲るのか。勉強になりました。

子どもも多かったけど、日本人もたくさん。
海外からの出場者が少ないのも今年の特徴でした。ちょっと寂しい。

それにしても小さな子が素晴らしい演奏するのって手品を見てるみたいだと思ったヨ。
不思議な光景…

++++++++++++++++++
職場の椅子が変わったの。
肘掛がついて快適!深く腰掛け肘掛に肘をおいてラクチンラクチン。
ただ、ラップトップだからキーボードだけを前に引き寄せられないのが残念。
画面はできるだけ遠くに置きたいんだよネ。
あと、足置きもあったらカンペキなんだけど!

2019年10月9日水曜日

声楽教員による SOAI Concert ~世界の名曲に寄せて~

相愛南港ホール
開演10分前に到着。どうやら学生合唱のプレコンサートがロビーであった模様。どこかに案内があったのかな?知らなくて残念・・・
聴きたかったなあ。

そして演奏会。ラフマニノフの1曲目とトスカの悲しさを数日経った今でも憶えてる。
同じ歌い手さんだったのはたまたまなのか、それとも私はあの人が好きだったのか・・・
どちらにしても悲しいものが今の私にグッとくるのは間違いないのかも・・・疲れてるのかな・・・
最後に会場みんなで 赤とんぼ を合唱。声楽科らしい学生さん達の近くに座ったおかげで、学生さんたちのきれいな声に包まれながら気持ちよく歌うことができました。
これだけでも行ってよかったと思える楽しさ。次もお願いしたいワ。

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週末は私のお稽古。自信満々で持って行ったエチュードが惨敗。息が続かなくて緊張したのか、緊張して息ができなかったのか・・・
一度通したあとはひとつのフレーズで小一時間・・・段々わからなくなってくるし、もうヘトヘト・・・


 

2019年10月3日木曜日

演奏行為論: ピアニストの流儀

少し前から1697年の通奏低音とバイオリンのソナタをサクソフォンで練習してる。
バロックをやるたびに疑問だった強弱をどうするかということの答えへの糸口がこの本で見えたかも。
要するにいろんな考え方があって正解はないいうこと。
聴いている限りでの私の好みは強弱が小さいもの。そこに気品を感じる。そしてバロックはピリオド楽器で聴きたい。
大胆な演奏も素敵だと思うけど 別物 だと思う。
そして私がやりたいのは前者。
なのに私の楽器はサクソフォン。YAMAHA875EX。んーー・・・
それでも気品ある演奏を目指してがんばってみたいのヨ。

もうひとつとても共感したところは、アマチュアに言及した箇所。
アマチュアのラテン語源は 愛する者 なんだそう。
日本語でいうと 愛好者 が一番近そう…ということでこれから 愛好者 という言葉を使おう!

他にも、
聴くだけではなく演奏(体験)する歓び っていうような言葉や、
100回練習して101回目をステージでするのか
っていう言葉に膝を打った。

そして 調和 という言葉。
音楽はコミュニケーションだ、ということから始まってのこの言葉。
作曲家(故人かもしれないけど)と演奏者の、聴衆と演奏者の、聴衆同士(批評家とも言う)の、演、奏者同士の…いろいろなコミュニケーション。
それぞれの違いを受け入れ、常に自分の価値観を深め広げ、コミュニケーションの場を維持することが大切だと。
もう音楽にとどまらない人生、世界平和への言葉だね。

古い本なのかと思ったら 2018年出版。
著者の大久保賢さんは関西の方。

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コーヒーと紅茶を辞めて2年。
この2年、友人と入ったお店にカフェインレスが無かったときに飲んだことが2,3度あるくらい。
なのに職場に無料のアイスコーヒーが置いてあるのをみつけて2年ぶりにストレートのアイスコーヒーを飲みました。
 "無料" に惹かれて…
カップを口元に近づけて香りを感じた途端に、朝から繰り返していた慣れた作業からくる眠気が吹っ飛んだヨ。
あまりに鮮やかなカフェインの仕事ぶりにビックリ!

2019年9月29日日曜日

名手とサクソフォンの1ページ 井上麻子History


ヤマハミュージック大阪なんば店アルモニーホール

ヤマハのサクソフォン月間最終日。
久しぶりに聴いた井上先生のソロ。
もっと尖った感じの印象があったけど彼女が変わったのか、私の聴き方が変わったのか、そもそも私の思い違いだったのかとても女性らしい感じ。
なんだかとても好きになりました。

印象的だったのはバリトンサクソフォン。なんて素敵!
客席の雰囲気からも、みんな同じように感じていたように思う。
一音目からバリトンとは思えないような優しく澄んだ高い音。
もっと聴きたい、自分でもこの曲をやってみたい、バリトンをやってみたい…と、聴衆に思わせる影響力を持つということがまさにプロフェッショナルということなのかも。
聴いた人が「ああ良かった」で終わらずに次の行動に移すほどの影響力。
聴いた人の価値観と視野を広げ、業界に経済的利益をもたらす影響力。
単に上手い下手だけではない、こういうことこそがプロフェッショナルというものだワ。

そして赤松先生。
大学を定年で退官されて、ご病気を患われて…。
見た目にもご不自由がわかるけれど「一時は楽器なんかもう吹くものかと思ったけど、最近はサキソフォンという楽器が可愛く思えて」と。
井上先生との師弟共演もアンコールのソロもとてもとても心温まる時間でした。

最近読んだ本にアマチュアというのはラテン語の語源で"愛する人"というんだと書いてありました。
ああ、愛好家とはこういう人のことを言うんじゃないかと。
赤松先生は長いプロフェッショナル時代のあと、なんて素敵な愛好家にならはったんやろう!

※10分前に会場に到着。
3階にもホールがあるとは知らず、2階にあるホールの閉ざされた扉の前でビックリしてたら井上先生がサラッと登場。
時間を間違えたかと思ったら「3階ですよ」と…
開演直前に迷惑をかけてしまって恐縮至極。

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消費税導入当初から8%になるまで、税金を払うのはだいじなことだからしょうがないって思ってた。
けど…軽減税率って…!
トイレットペーパーや衛生用品、石鹸に洗剤なんかの日用品が軽減税率対象外で斜陽著しい新聞が消費税8%のままって、これは新聞社(マスコミ)への忖度じゃないの!?ってちょっとカチン。

そもそもゼッタイいるやろっていう日用品が対象外だっていうことに憤慨するし、靴を履かないで外を歩く人はいないし服を着ないで外に出る人もいない…
医薬品や医薬部外品も10%!!
なのに清涼飲料水や健康/機能/美容食品は8%のままなんだとか!!

これはもう業界と政界でなんかあるんじゃないの!?って思っちゃうんだけど…

テレビのワイドショーも食べ物のイートインとか持ち帰りがどうしたこうしたなんていうのばっかりじゃなくてもっとしっかりしてヨ。
…っていうか、どのチャンネルのワイドショーも一様にイートインとテイクアウトの事しかしないっていうのは…最早…!?!?

なんとかペイのポイント還元も、いつぞやの携帯料金並みにさっぱりわからない。
政府は携帯料金制度が複雑すぎるって言ってたやん…

今までずっと、税金はよろこんで払いたいと思ってたけどそもそも今回は10%になるのすらなんだかモヤっとするのに軽減税率はポイント還元でモヤモヤ具合に拍車がかかるヨ…

私の考え:
5000円以内の食材は無税、5000円超えたら20%、10000円越えなら30%…
10000以内の衣料品は無税、10000円超えたら20%、20000円越えなら30%…
10000以内のサービス(美容院,旅行,各種チケット)は無税、10000円超えたら20%、20000円越えなら30%…
っていう感じでどう?
業界ごとの差別なし、子供でも一目瞭然、なにより公平だと思うんだけど。

2019年9月24日火曜日

Woman in Gold

邦題:黄金のアデーレ 名画の帰還

実話だとか・・・
登場人物の女性がみんな凛としてかっこいい。
だけど・・・ナチスに没収された絵をオーストリアに置いておいてもいいって言っていたのに、アメリカに持ってくることになったのは感情のこじれからというのは、観てる私の気持ちとしてはなんとも複雑。
こうなると、正義がなされたというよりオーストリア政府の失策ということのように思える…

そして連想せずにはいられない日韓問題、大英博物館…
ただ不思議なのは、オーストリアの人たちにとって大切な絵だと言ってもせいぜい100年ほど前の物。
歴史ある国にとっては新しすぎると思うんだけど…どうなのかな?
これが中世の物だったら失策なんかしなかったのかな??

ともあれ、なんとなく不気味に思えてあんまり好きじゃなかったクリムトの絵がこのごろ気になる。
特にくすんだ金ピカ具合が。
ちょっと気になる、どころじゃなくていつもあの金箔金色のことが頭にある感じ。
ナンダコレ。

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家に帰っていつもの習慣で点けたテレビで歌っていた小林幸子。
音楽番組じゃなくてバラエティで、おかしな扮装をしてたけどその歌にくぎ付け。
立ち尽くして画面に見入ってるうちに泣けてきた。
テレビでこんなのだったら生のコンサートはどんなんだろう。
こういう人たちの歌を一度でいいから近くで聴いてみたい。
チケット高すぎるよー。ホール大きすぎるよー。

2019年9月17日火曜日

ピッコロ室内楽サロン 第180回

塙美里&水垣直子デュオ・リサイタル
~時代を翔ける~驚くべき求心力、巧まざる多彩さ
ピッコロシアター 小ホール

彼女のコンサートにはハズレがない。
年間たくさんの(サクソフォン奏者としては)ソロコンサートをしているけどどれも真剣勝負のプログラムでいわゆる "営業" 的なものはない。
こんな奏者がクラシックのサクソフォニストで他にいるかな?

この頃はソプラノサクソフォンのみのコンサートが多くてアルト吹きの私にはちょっと残念だったりもするんだけど、コンサートが始まってしまえばそんな思いはすぐ忘れちゃう。
煌びやかさと深みの両方がある音は以前よりもその度合いが増してる気がする。

コンサートの2時間が自分自身を表現する芸術の時間なのだとしたら音楽の合間のおしゃべりもまた彼女自身の表現芸術。
サービス精神からくる言葉や軽いジョークではなく彼女の内からくる彼女自身の言葉が客席に届く。

ソロコンサートに行く楽しみはヴィルトゥオーソの卓越したテクニックに触れる機会でもあるけれど、素晴らしいテクニックは高度になればなるほど逆になんでもないことのように聴こえる。
その代わりに/そんなことは易々とクリアさせて奏者の芸術性(奏者自身)がホールに満ちる。
自分を丸裸にして晒す芸術家を真近で感じる面白さを味わえるコンサートのなんて貴重なこと!

そんなコンサートが2020年1月21日 東京オペラシティであるそう。
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=9513

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先日 "ピアノ伴奏法公開レッスン" を企画/実施しました。
きっかけは「伴奏法の授業は大学院にいかないとない」と言う音大生の言葉。
なんですって!?
これは由々しき状況だと、知り合いの先生(ソリストでもありコレペティトゥールでもある)に依頼して音大4年生3人の受講で開催しました。
結果、受講/聴講生ともに大好評。
ピアノを弾いてもらう立場の私にとっても興味深く有意義な時間になりました。

あまりにも好評だったので第二回を予定しています。
伴奏経験はないけれどチャレンジしたいという方々(愛好家,学生問わず)にも是非受けてほしいな。
ご興味ある方はご連絡ください。

2019年9月1日日曜日

The Boys from Brazil



放題:ブラジルから来た少年

43年前の1976年に発表された小説が原作だとか。
クローンの元がヒトラーだから怖いけど、2019年の今は似たようなハナシがあるよね…ないかな?
少し前に中国人医師が人間のクローン赤ちゃんをつくるのに成功したとか嘘だったとかっていうニュースがあったけどあれはどうだったんだろう?

どのシーンもあんまり載せたいと思えないのでブラジルのパンタナールの写真を。
昔々一人旅の途中でいきなり遭遇したパンタナール。
なんの予備知識もなくてまさに度肝を抜かれた。
普通の町の普通の道をフラフラ歩いていたらいきなり目の前に現れたの。
周りに誰もいなくてたったひとりの大湿原。
ああ、あの頃の私はどんな若者だったんだろう。

パンタナールというものだと知ったのは1年後に帰国して何年も経ってからでした。

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職場のビルで火災点検。
点検中に、なぜか小川のせせらぎと鳥のさえずりのCDがスピーカーから。
癒されたー。思わず笑顔になっちゃったよ。
ずっと流れてたらいいのになあ。

2019年8月23日金曜日

ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち



あべのハルカス美術館

もしかしたら久しぶりかもしれない絵画展。
他の人がどんな感想をもつのか知りたい!

モローが題材にする女性たちは確かに魅力的。
絵の中の女性たちもとても魅力的。
でも…好きになれないなあ。
この絵の中の女性を好きだと思う女の人っていはるんやろか?

美しく魅力的だけど、心からの優しさ/深い思いやり/慈しみ…そういったものが皆無の女たち。
いや…彼女たちが魅力的なのはそんなものが皆無だからっていうのも理由のひとつなのか…
そして思うんだけど…こういう人…いはる!!

習作。
いままで展覧会に行っても通り過ぎてた。
ちっとも興味を引かれなかったから。
・・・ところが!
今回初めて面白いと思ったヨ!
モローの習作が他の人とは違う!?
残念ながら今まで他の人のをちゃんと見てこなかったからわからない。
でも、鉛筆(?)で描かれたたくさんの線、線、線…
同じポーズで何枚も何枚も。
ああ、こんな風にたくさんたくさん練習しはったんやなあって思うと胸にグッとくる。
楽器の練習と一緒だね。
ああでもないこうでもないと試行錯誤の線が切ないよ。

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とあるサックスとピアノのコンサート。
知り合いの出演なので行ってきました。

いわゆる"営業"的なものだったのかも。
どの曲も何十回と演奏してきたんだろうなあという慣れた感じの演奏。
一般受けしそうなプログラムだけど、バラエティに富んでいて中には体力/技術ともに大変な曲も。
「汗だくになりました」って言ったはったけど、息はまったく乱れず吹き終わってすぐにマイクを持っておしゃべりできるほど。
学校を出て七年目、プロの演奏とはこういうことか。

2019年8月19日月曜日

WORLD PRESS PHOTO19 世界報道写真展2019


ハービスHALL

毎年夏に楽しみにしている展覧会。

見ていると眉間に皺がよったり、思わず目を逸らしたくなる写真ばかり。
でもこういう現実を見なきゃ、知っておかなきゃっていう苦行…
そんな中で素敵な写真が1枚。
キューバの15歳のお誕生日の女の子の写真。
未来に向かっていくような後姿がとてもとても力強くて応援せずにはいられない!

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職場でちょっとした異動…というか席替えというか…
席が営業部門の近くになったんだけど…賑やか。鳴り響く電話に大きい声。
ヒャー(>_<)

2019年8月18日日曜日

SINGELEE, Jean-Baptiste Concertino Op.78

サンジュレー ,コンチェルティーノ Op.78

サンジュレーってアドルフ・サックスと音大時代からの友達なんだって。
この曲は1861年のパリ・コンセルバトワールの入学試験だったとか。
当時の学生たちはどんな思いでこの曲を練習したんだろう。
カンタンカンタン、へっちゃら!って思ったかな?
私は最初そう思っちゃったよ。
でも、アッチェレにしたいところと意図せず走ってしまうところのコントロール。
どんどん走ってしまうところをコントロールしながら強弱つけて音楽にして。
どんどん出てくる課題と湧いてくるアイデアを先生に修正してもらいながら進めていく練習は、初めに思ったより時間がかかって且つ楽しかった!

本当はこの曲でコンクールに出ようと思ったんだけど申込みギリギリでヤメ。
なんかもう充分楽しんだ気がしたから。
細かいミスはいつもあったし、コンクールとなればそれもクリアしなくちゃいけないし。
そういう練習をするときっと一段上に行けるんだろうなあとも思ったんだけど・・・
でも、この曲はこれでいいって思っちゃった。
今回を逃せばもうコンクールに出ようなんて気持ちにならない気もしたんだけど・・・
でもやっぱり、楽しい楽しいこの曲でミスがなくなるように根を詰めて神経質にやりたくないって思っちゃった。
・・・だから私はいつまで経ってもおんなじ所ををウロウロしてるのか・・・

そうそう、いろんな人にピアノを弾いてもらって思ったこと・・・
伴奏(アンサンブル)ピアノって弾く技術より譜読みの技術の方がだいじ!
音が少なくても(なんならコードで読んでても)ミスがあっても曲や楽譜を理解してるのが だいじ 。
そんな風に強く思った出来事はプロのベテランピアニストの先生方に弾いてもらったときより、お稽古のときにサックスの先生が弾いてくれた音数が少ないピアノの方が楽しく吹けたから。
やりたいことがとてもすんなり出来て、曲が生き生きしだしたのが分かった。
先生曰く「ピアノ(の楽譜)がそう言ってる」
この時の先生からのアドバイスは「サックスの楽譜ばっかりじゃなくてちゃんとピアノのところも見るように」っていうことだったけど、私にはごく単純な譜面にしか見えなかったよ。

そんなこんなでこれからの私の課題に加わったこと・・・
・譜読みの技術向上
・やりたいことをピアニストに伝えるすべを持つ
(音で伝えられないなら言葉で説明できるように)
・・・ああ、これができたらどんなに素晴らしいことでしょう!!

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お花の問屋さんに行ってきました。
ほとんどが10本単位の値段。
ふつうのお花屋さんとは違ってものすごく無造作に置かれてる花々はなんだかすごく野性的。
あまりの野性味に圧倒されながら、これが本来のお花の姿なのかもしれないと思ったら空恐ろしくなるほど。

夏は昼間留守の間に部屋の温度が尋常じゃなくなるからお花は置かないんだけど、今年の夏休みはどこにも行かないので一日中涼しい部屋に飾れるからと、夏らしい花を…と思ってたんだけどなんだか見ているだけで食傷気味。

でもせっかく来たんだしと思って選んだのはオレンジのガーベラ。
どれもこれも安くて選り取り見取りなのにありきたりなガーベラが一番しっくりきたんだヨ。

2019年8月17日土曜日

2019年春夏 私の演奏会

取り組んだ曲は サンジュレーのコンチェルティーノ78番
本番4回のうち2回は自分で企画した音楽会。
自分でプロデュースするのも、早くも4回目。
あきらめそうになったこともあったけど続けて良かったと思えるほどになりました。

成功の定義は出演者とお客さんが喜んでくれること。
皆さんの言葉は本心からの言葉だ、ということにしてホッとしてます。

一回目から今回まで出演者の顔ぶれも変わってる。
私にはこの移り変わりが合ってるのかも。
主体的に動くのは大変なことが多いけど、それ以上の学びがあるね。何より楽しいし!

心にしみたアドバイス・・・
事務処理はルールを作って例外なく淡々とルールに則って事務的に処理をする、ということ。
友人/知人、相手によって忖度しない。
私がたったひとりで切り盛りしてるから、よく言えば臨機応変にできる。悪く言えば好き勝手にできてしまう。
私がやってることだから私の好きなようにしたいって思ってたけどダメだね。
それじゃ賛同を得られない。
臨機応変と好き勝手を使い分けられない/判断を間違うくらいなら、淡々と"事務的" に。

忘れないようにしなきゃ。
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街から韓国の人が消えた・・・ホントにそう思う。
徴用工云々から輸出ルール見直しからの、韓国での日本ボイコットニュース。
報道数日後からいきなり減って、その後は蛇口を締めたあとポタ…ポタ…と落ちる水滴くらいの感じで聴こえていた韓国語も今やまったく耳にしなくなった気がするよ。
観光客の人数も少なくなってる気もする。
そしてそのぶん目立つ中国語!
わお…

2019年7月5日金曜日

オオサカ・シオン ワンダフルコンサートリサイタルシリーズ Vol.10

ドルチェ・アーティスト・サロン

以前リサイタルを聴きに行って以来、ファンになった高畑さん。
優しいお人柄は最初から最後まで絶えない笑顔と曲の合間のおしゃべりで滲み出る。

好きだなあって思ったのはプーランクの愛の小径。
おしゃれで甘い加減をどれくらいにするのかでその人が感じられるんだなあと。
私もやってみたい!
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フィンランド語:カルサリカニット
英語:パンツドランク
意味:下着姿で家でひとりお酒飲んでゴロゴロすること

こんな言葉があったなんて。
っていうかコレに単語があるなんて。

「パンツドランクは、体力の回復を促し、自分の内面を強くするのを助ける。それによって未来へのチャレンジと向き合えるようになるのだ。実践することによって、より健康的で精力的、そしてリラックスした生活を送れるようになる」
・・・だって。

いや、そんな硬い説明せんでも知ってるし!

ほんでフィンランド外務省が宣伝してるし。
https://finland.fi/emoji/kalsarikannit/

・・・外務省??
いいねえ "THE 先進国" って感じやわ。

2019年6月13日木曜日

教員によるSOAI CONCERT ~ピアノ専攻教員によるアンサンブルの夕べ~ 2019


相愛南港ホール
久しぶりに平日夜のコンサート。

淡々とした演奏のように感じられたのに要所要所でグッとシリアスになるショーソン。
派手で華やかな2台ピアノも楽しい。
2台ピアノでは時々聴こえる音階に耳がいきました。
私がいま練習してる曲中の音階のことが頭にあるからかなあ。
曲中に出てくる何でもない音階が丁寧で印象的。
私もあんなふうにやりたいな。

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二週間後のG20会場に近いからかホール最寄りの駅やホールまでの道にお巡りさんがチラホラ。
最寄りの区の広報で「大通りでは警察官による職務質問を受けることもあります。不要不急の外出は控えて下さい」って。
なんとまあ。みんなホントに控えるのかな??三日間もあるんだけど・・・

各国の政治情勢やそれぞれの関係は稀にみる緊迫度合のような気がするし、日本もトランプさんが来はった時までは調子良さげだったけど2000万円問題が出てからはぐちゃぐちゃ。
何より私自身が不安とやるせなさでいっぱい。

ともあれ、G20があると街の雰囲気がどんなふうになるのか楽しみだワ。

2019年6月2日日曜日

林住期

五木寛之 幻冬舎文庫

昔、祖父の本棚にあった百科事典みたいに分厚い本のタイトルが "林住期"
祖父母の家を処分した後は、母の本棚に移動。
タイトルはずっと目にしてたけど読んだことなかった。
で、いつの間にかなくなっていて。

本屋さんで見つけたときに、あの本と同じ物だと思ったんだヨ。
買ってから長い間ほったらかしていて、さて読んでみようと手にとった時にその薄さに改めて気がついた。
「あれ?しかも文庫だし・・・?」
出版日と出版社を見て解決。
なんだ、アレじゃないのか・・・
アレにはどんな事が書いてあったんだろう?

そしてコレ。
中ほどまではずいぶん冗長だと思ったけど、これもまた林住期かと思えば五木さんのこともまた愛し。

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紀子妃殿下の結婚の時のご両親の記者会見を覚えてる。
お母さまは緊張で記者の質問に答えるのもしどろもどろ。
その中で印象に残ったのは、結婚の話を聞いたときにどう思い(言った)ましたか? という質問に
「(娘に)よく考えましょうね、と言いました」
と答えられたこと。
幸せそうな笑顔の若い娘とは違う、親の視点に思い入ったことを覚えてる。

雅子妃殿下のときも。
大変な事だと悩みに悩んだ妃殿下とご家族のことは当時の連日のニュース、週刊誌報道で覚えてる。
自分の性格を良く理解してくれていて、良識があって、親身に助言してくれる親というありがたさよ。

2019年5月27日月曜日

京都・国際音楽学生フェスティバル2019



京都府立府民ホール アルティ

チェコ:プラハ国立芸術アカデミー
アメリカ:ジュリアード音楽院

初めて行ったイベント。
皆さん丁寧。まとも。真面目。CD聴いてるみたいな整った音。
これが若さか。初々しいというものか。
そんなふうに思うとなんとも感慨深い。

そして皆さん素晴らしい演奏なのにまだ学生。
こんな人たちに先生方はいったい何を教えてるんだろう!?
そこもまた興味深い。

各国の若者たちが良い時間を過ごして日本に良い印象を持って帰ってくれたらいいな。

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得度をした有名なビジネスマンの「一生、俺が俺がというエゴとの戦い」という言葉。
ああ、みんなそうなんだ…とホッ。

いつもいつも、意地が悪くてでしゃばりな自分に嫌気がさしてなんとか直したいと思っているのに直らず、コントロールできないのを情けなく思っていたけど、私だけじゃないんだと。
そうか。
一生かけて取り組むことなんだと思えばなんだかなんとかなるかもしれないって思えてきたよ。







2019年5月19日日曜日

NEW YORKアートマーケット2019

阪急梅田店
クラブ音楽(?)風のBGMにのって楽しく鑑賞。
ジュリアン・ジャクソンさん、CJ・コリンズさん、リンダ・ラベラさんなんかが好きだなあ。

「これ好きだなあ」「これはここの色が好き」って思いながらいろんな形のいろんな色を見てるとカラーセラピーしてるみたいになって心ワクワク。
いい気分。

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アンガ-マネジメントなるものがあるけど、それって人に対して怒鳴ったり文句を言ったりしないようにっていうことかな?
そういう行動を "怒り" っていうのなら私にはアンガ-マネジメントは必要ないなあ。

私がなおしたいのは、皮肉や意地悪やマウンティングするような事を言わないようにしたいっていうこと。

きっとどちらもだいじなのは "我慢" だね。
言いたくなってもグッとこらえる。
数を数えて 1,2,3,4,5,6・・・

 




2019年5月15日水曜日

Henry Eccles, Sonata in G Minor,エックレス ソナタト短調


かれこれ1年近くやりました。
そんな大曲ではないけど、私にとって大事な経験になったかも。
それにいい曲だし。いい曲はいつまでたっても飽きない。

7か月目にあった3回目の本番で終わりにしようと思っていたんだけど、とても終わりにできるような演奏にならなくて、3か月延長して発表会でもやることに。

発表会の2か月ほど前に別の先生のレッスンも受けました。
そこでもらった「ダブルタンギングをしてみたら?」という提案にのって挑戦。
そのお稽古ではそれほど詳しくダブルタンギングのやり方を聞かなかったから、インターネットで調べながら練習開始。
ゆっくりゆっくりから始めたものの出来てるとは思えずあきらめそうになりながら1か月。
いつもの先生に見てもらったらなんと「出来てる」って!
え!?そうなの!?
ダブルタンギングって、自分に聞こえる音と人が聞いてる音が違うの?

よくわからないままやっているうちになかなかテンポが上がらずボテボテしてた第四楽章も、いつのまにかテンポアップ。
それに全然疲れない。
曲が短くなったみたいに感じられる。あっという間に終わるから!

苦労の第四楽章がうまくいきだすと、緩徐楽章を見直す余裕ができました。
ああ、楽しい!

そのころ起こったノートルダム寺院の火災。
思い入れがある建物ではないけど、ニュースで見るフランスの人たちの悲しみに胸がしめつけられた。
奇しくも、第一楽章の私のイメージは大聖堂で祈る人々の様子。
練習中でも吹いていると胸がいっぱいになりました。

この曲ではサロンで2回、教会で1回、発表会で1回と計4回の本番でした。
最後の本番の発表会では第二楽章で楽譜2行分くらい飛ばしちゃって・・・
驚きの大事故だけど、最後の二か月間の練習はとても充実して満足いくものだったので楽譜が飛んだことなんて ヘの河童 。
満足して次の曲にうつります。

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母の日のケーキ屋さんは色とりどり!
色取りの可愛らしさは1年のうちで一番かも、って思ったよ。

2019年5月13日月曜日

Lucid Duo

ドルチェ楽器 アーティストサロン
ルーシッド・デュオ、マリンバのふたり。
ゲストにサクソフォンの安さん

素敵なマリンバを聴きたいとずっと思っていて、やっと叶いました。
なんとも素敵な音。
普段聴きなれない音に耳がびっくりしたけど、最初の小さな小さな一音目の素敵さは今でもおぼえてる。
やっぱり今日も弱音に心を奪われました。
そしてマリンバで好きなのは音階。
ごくごく普通の音の並びが行ったり来たりするのを聴くのが大好き。
私もあんな風に丸いタンギングをしてみたいな。
マリンバの音階は定期的に聴いて心に記憶させたいものです。

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「平成は戦争がなかった時代ではない」という主張を知って…
イラク戦争へは自衛隊派遣をしていると。確かにそうだ。
総理大臣や皇室の方々が行きたいと思うなら靖国神社に行ってほしい。
陛下にはもっといろいろな場で自衛隊の閲兵をしてほしいな、などと。

2019年5月9日木曜日

びわ湖ホール声楽アンサンブル:近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019

メインロビー
おなじみアンサンブルのみなさん。

これが今年の私のこの音楽祭でのラスト。
楽しいプログラムをたくさん聴かせていただいて、帰り道ずっと口ずさんでいました。
オーディションを勝ち抜いて全国から集まってきた若い皆さんの前途に幸あれ!
そしてこういう音楽を身近に聴けることに感謝。
大津市にもありがとう。

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ホール前の売店に売ってた "ドビュッシーの愛した焼きりんご"
家に持って帰ってレンジで温めて食べました。おいしかったよ!

2019年5月7日火曜日

ピアノ:近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
金子三勇士:ピアノ

早々に売り切れてたチケット。
あきらめきれず次の日にもういちど見たらキャンセルが出たのか空きをみつけて聴くことができました。

そして最初から ラ・カンパネラ。
どんなカンパネラだろうと楽しみにしてました。
…ドカーン!
ああ、なんて素敵!もう胸いっぱい。この一曲で充分堪能したワと思えたよ。
なのにまだまだ続くプログラム。
愛の夢 もこれまたこんなの初めて聴いたよ、っていう 愛の夢。
自由に弾いて、それがこんなに素晴らしいっていいなあ!

売れっ子有名人の金子さんはおしゃべりも楽しくて、贅沢な時間でした。

****************

譲位に伴う一連の儀式を見て…
厳かな儀式の数々

陛下のお言葉…
「この身に負った重責を思うと粛然たる思い…」
そんなふうに思っておられる陛下のお気持ちにこちらも粛然とします。
ほんとうになんていうことでしょう。

2019年5月5日日曜日

バリトン:近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
大西宇宙:バリトン
筈井美貴:ピアノ

大西宇宙:バリトン
筈井美貴:ピアノ
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019

ここでもまた弱音に大感動。
囁きなんていう言葉よりももっと小さな響き。
なのに言葉のひとつひとつ、音節のひとうひとつがはっきりわかる。

でも大きな音にもびっくり。
大きく豪華に鳴るピアノと匹敵する朗々としたバリトンの声。
どんなに楽器が大きな響きを出しても、人の声にはかなわないんじゃないかと思ったよ。
数値では違うのかもしれないけど、私の頭にズンと響くのは声の方だ。
少なくとも彼の声はそう。

大西さんの日本語の歌に心揺さぶられたけど、その次のアメリカの曲では彼がアメリカ人に見えたよ。
…って伝えたくてサイン会へ。

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キリスト教団体が天皇代替わりの一連の儀式を政教分離違反と主張しているというニュースをチラリと見て・・・。

私は宗教を持ってない。
私の知ってる宗教は、キリスト教/ユダヤ教/イスラム教…など。

私の感覚では仏教は宗教というより哲学。
学問として学ぶより以前から身のまわりにあった哲学。

神道は…子供のころから慣れ親しんでいる日常のしきたりのようなもの。
同じように身のまわりにあった哲学的仏教と自然に混じり合って混然一体となって自分の内・外にある。

宗教が自分の生活/倫理観の指針になるものだとするなら、私は物心ついた時から身近にあった仏教と神道が混然一体となった "それ" が自分の中の 神さま になったんだと思う。

日本人がみんなそうではないというのはわかってるけど、代替わりの一連の儀式をニュースを見てああ日本人で良かったなあと心から思います。
・・・というのは他の誰かにとって心ない言葉になる?

2019年5月3日金曜日

チェロ:近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
佐藤晴真:チェロ
薗田奈緒子:ピアノ

今回の音楽祭のテーマは "神よ、平和を与えたまえ"
これをどう感じてどう解釈するかは人それぞれ。
いろんな考え方を知るのも面白い。

この公演では、シュニトケとベートーベンを聴きました。
一番の感動ポイントははシュニトケの演奏が終わったあとに時間が止まったこと。
奏者ふたりが空間の中でピタッと静止。
微動だにせずもしかしたら息もしていなかったかもと思われる止まった時間。
数分…いやまさか。数十秒…たぶんホントは数秒だったのかも。
音楽が終わり、時間が止まり、世界が止まった。

思い出すだけで…ぶるっとする。

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雅子皇后さまの笑顔がテレビで見れてうれしいな。
雅子皇后ってオリジナリティある人だなあってなんとなく。
どうぞこれから存分にいろんなことをやって頂けたらいいな。



2019年5月1日水曜日

オンド・マルトノ:近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019


滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
原田 節:オンド・マルトノ
中野翔太:ピアノ

オンド・マルトノって?聴いてみたい!
って思って申込んだ公演。

舞台に設置された大きくて不思議な装置の数々にびっくり。
初めてみたオンド・マルトノ

模様入りのスーツで出てきた奏者が不思議な形のスピーカーに囲まれたキーボードの前に座る姿は…坂元龍一みたい。
オルガンノようなシンセサイザーのような、そのふたつが合体したような…そんなふうに思ったよ。

バッハの時に感じた宇宙感。
これはオルガンではなくてオンド・マルトノだからこその感覚のような気がする。
いや…奏者によるのか?

そしてそして、もう本当に素晴らしかったピアノ!
あんな弱音をあんな音であんなに長い時間鳴らし続けるなんて!

ああ小さな音!小さい音!小さいけどしっかりした音!小さくて主張のある音!
小さい音大好き!小さい音ばんざい!
・・・ってピアニストに伝えたくて、サイン会の列に並びました。

***********************

天皇陛下の譲位、改元のニュースを見て・・・
皇居宮殿の松の間、陛下が立たれる壇上(?)、そして儀式のシンプルさが美しい。

あれ…?シンプルって言葉…日本語だとなんだろう?
シンプル=簡素、だとこの場合はぜんぜん違う。
清潔、厳粛、静か、高潔、誠実…いろんな意味を持っている気がする。
一言であらわす言葉はなんだろう?

なんにせよ自分が日本人であることが誇らしくうれしい気持ちになる。
昨日の上皇、上皇后、今日からの天皇陛下と皇后さま、皇室の方々や一連の儀式を見てそう思いました。
ありがとうございます。

2019年4月29日月曜日

吉野直子 ハープ:近江の春びわ湖クラシック音楽祭2019


滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
吉野直子:ハープ

オープニングのあと一つ目の公演。
薄暗いホールに入ると舞台に置かれた大きなハープに目が奪われました。
凛とした美しさ。黄色いスポットライトがよく似合う。

そして一曲目。
ドビュッシー:月の光
一音目でノックアウト。
一音目、こんな 月の光 初めて聴いた。
一音目で涙。
これはハープが原曲だったのかと思ったよ。

例えば海外の一流モデルのような美しすぎる人を前にすると緊張してしまうような、そんなふうに心が緊張した。
私はこの美しすぎる音、旋律に自分を恥じたの・・・?

もうほんとうに 美しい という言葉を超えた美しすぎる音、旋律。
自分を恥じるかのように緊張を感じた私は次に・・・寝た・・・

ときどきうっすらと覚醒しては「いけない…」って思うんだけど抗えず…
2曲目の途中以降、寝てしまった私だけど素晴らしく美しい時間だったことはぜったい確か。

終演後、同行者に「これ癖になるよ。今日はもうなに聴いても寝るよ(笑)」って言われて心配したんだけど他の公演は全部ちゃんと起きてました。ホッ。

*********************

「平成を振り返る…」的なテレビ番組を見ていて・・・
全てがついこの間のように思える。
辛く悲しく楽しく過ごした私の青春時代だったんだなあと改めて。
さて次は・・

2019年4月27日土曜日

オープニング:近江の春びわ湖クラシック音楽祭



滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール メインロビー

ファンファーレ:京都市交響楽団
ソプラノ:中島康子、ピアノ:沼尻竜典

二年ぶりの音楽祭。
ずっとたのしみにしていた ラ・フォルジュルネ がなくなったのが一昨年。
去年から別の名前で始まってたけど魅かれるプログラムがなかったから行かなかった。
今年も「一応…」と思ってみたホームページで思いがけず素敵な公演の数々に急いでチケット購入。
チケット発売後一週間後だったけど既に売り切れのものもあって出遅れた感いっぱい・・・
人気のものは残席も少なく、今回聴いた5公演は全部同じような席でした。
いい席だったから良かったんだけど。

調べてみると日本中でやってた ラ・フォルジュルネ も今は東京だけのよう。
発祥のフランスでは黒字になるまで8年かかったとか、発足時のプログラムの組み方の拘りも続けるのが困難で途中から曖昧なものになったとか…
そして日本各地での開催も、金銭面/テーマなどで主催者と折り合いがつかなくなっていたとか云々。
真偽はわからないけど、難しいものなんだなあと、私がやっている比べ物にならないほどの極小企画に思いを巡らせたりして・・・

ともあれ、大津市が名前を変えても音楽祭をやってくれていることに感謝。
出演する音楽家たちも普段より安いギャラでの演奏なのかな?
なんにせよ感謝。

続けることが大事なんだと自分自身のことにもおきかえて。

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寒い寒い一日でした。
湖畔の歩道では強い風に枯れ葉が渦を巻いていてまるで冬のよう。
それでも広い空と広い湖に心も広くなったかもね。

2019年4月22日月曜日

ニューヨーク・シティ・バレエ in パリ バランシン・ガラ


テレビで。
写真の場面で鳴ってたオーボエもきれいでした。

少し前に楽器のお稽古で「付点音符のリズムが甘い」(付点の次の音符のこと)という指摘を続けて受けました。
注意するようにしたら音楽がガラッと変わってびっくり。
ああ、付点音符ってこういうことだったのかと。
そうしたら今日はバレエの後ろで流れてる音楽の付点音符がことごとく耳に入ってきた。
ああ、付点音符ってこういうことだったのかと…また。
とてもアクティブなリズムなのね。

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東京大学入学式の上野千鶴子さんの言葉に感動。
そしてだいじな御代替わりがあるというのに、ネガティブな皇室記事。
ああ、皇室というのはつくづく人権の治外法権だと・・・

2019年4月14日日曜日

Morte a Venezia



邦題:ベニスに死す

流れてるマーラーの交響曲第5番の第4楽章 アダージェット
弦楽器のなんて重いこと。ずっしりとした重量感に胸にドーン。
そしてヴィスコンティはいつも美しい!

***************************

シリアで反政府の若者たちが籠城する街でつくった "秘密図書館" のドキュメンタリーを見た。

空っぽになった家々や施設から持ち出した本は1日で13000冊も集まったそう。
地下につくった図書館では読書会のようなものや合唱、結婚式なども行われたと。
それまで本を読む習慣がなかった人もこれがきっかけで本好きに。
ご本人は「戦争がきっかけで本を読むようになった」って皮肉っぽいコメントだったけど。

そんな図書館も政府軍の攻撃で陥落。
その後の映像には壊れされた棚、床に散乱する本・・・。
当事者じゃなくても泣ける。

こういった悲惨な情報は反政府の人たちのものばかり。
政府側の人たちのことは政府の規制で表に出てこないのかな。
政府軍の兵士やその家族も大変だろうに、どうしたはるんやろ?

昔々、艶やかで分厚い高級ファッション誌で世界のプリンセス特集みたいなのをよくやってたのを覚えてる。
結婚前は何をしていたのか。
どうやって夫と知り合ったのか。夫はどういう人か。王族としての暮らし。王妃としての仕事。妻として。母として。

みんなとても綺麗で贅沢で、なんて素敵なんだろうって思いながら読んだ。
ヨーロッパのプリンセス達にならんでシリアの王妃のページの事もよく覚えてる。

あの頃は "地球の歩き方" もシリア編があった。
結局行かなかったのが今になって後悔。

行ってみたいところ ダマスカス、モスクワ、サンプトペテルブルグ。
ああ、憧れの響き。

2019年4月10日水曜日

Shine

邦題:シャイン

観たことある気がするって思ってたのは "シャイニング" だった・・・
主人公は実在の人だけど、映画は虚実ない混ぜだそう。
家族は抗議したらしいけど嫌だったろうなあ。強く同情する。

******************

インターネット上に溢れてるコラム。
興味弾かれるタイトルに読み進めても、本当に面白いと思うのは20個に1つくらいか。
底が浅いというのを通り越して殴り書きのやっつけ仕事としか思えないようなものが、大

手の立派なサイトで堂々と紹介(リンク)されてる。
しかも、やっつけ仕事ぶりはどんどん加速してるんじゃなかろうか・・・
書いている人たちはこれで生活したはるんやろか?

無料モノしか読まないからこんな事を思うんだろうけど。
ちゃんとしたのは 有料 になってるんだろうなあ。

Facebookをしなくなって時間を有効に使えてるかもと思ってたけど、こんなもの見てる限りは一緒だワ。