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2019年12月22日日曜日

赤松林太郎Christmas Live 2019

座った席がそういう場所だったのかもしれないけれど、響きが抑制されてそのぶん一粒一粒がとてもクリアに聴こえる気がした。
本当に丸い粒が目に見えるよう。
そしてその丸さったら!
なめらかな丸で、どこも角ばってなく、歪みもなく本当に本当に丸い一粒一粒。
「ああ、ピアノの音ってこういう音なのか」って思ったよ。

音楽会のテーマは"愛"だとか。
"愛"の色、"赤" が多く使われた会場だったけれど、数週間前から心の底にあった闇を引きずり出して反芻している私としてはちょっと異見が…
すぐに思いついた"愛"の色は…"黒"…ウーン、闇っぽい。
自分の近くにあった"愛"を時間の経過後"黒色"だと認識してしまう悲しさ・・・
常軌を逸した心がざわつくような"黄"もあるだろう。
深く穏やかな"群青"の"愛"や、平和な"緑"の"愛"もある。
ほっこり懐かしく優しい"薄紫"の"愛"もいいなあ。
飾ってある鮮紅のバラと添えられた白いカスミソウをぼんやり見ていたら「只ならぬ深い意味があるゾ」って思えてきた。

シューマンとクララの愛のお話しも興味深く楽しかった。

アンコールはショパンの革命。
アマチュアの演奏をよく聴くから知ってるつもりになっていたけど、やっぱり今
今日は全然違ったよ!
全部の音がクリアに聴こえるってなんて素晴らしい!
知らなかった音がいっぱい聴こえた。
「ああ、そうか、音楽ってそうやって立体的に組み立てていくものなのか」って思ったよ。
たくさんの音の粒が次から次に湧き出てくる感じ。これが音楽か!

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今年は例年になく街路樹の黄色い落ち葉が目についた。
御堂筋通りもウチの近所も。
掃いても掃いても追いつかないのか歩道がまさに絨毯みたいにふかふか。
目も足裏の感触もたくさん楽しませてもらったけど、それももうそろそろ終わりかな。
素敵な季節をありがとう。

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