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2024年2月28日水曜日

えんぴつで菜根譚

えんぴつシリーズ4冊目

コロナ前に、街や旅行先(国内)に溢れていた中国からの観光客にげんなりしていたので中国のものは避けていたんだけど、買ってみたら、あら素敵な言葉!


菜根譚の意味

野菜の根は非常に硬いが、それをかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる


お気に入りの言葉二つ

「人能心和氣、色婉言、母兄弟間、形骸兩釋、氣流、於息觀心萬倍矣」

訳:人の心が誠で気が和らぎ、おだやかな顔つきでやさしい言葉を使い、そして父母兄弟の間がまるで体がとけあうように気持ちが互いに通じ合えば、正座をして息を整え、座禅して念を凝らすことよりも数万倍の効果があろう。


「信人者、人未必尽誠、己則独誠矣。疑人者、人未必皆詐,己則先詐矣」

訳:人を信用するものは、相手がすべて誠実であるとは限らないが、少なくとも自分だけは誠実であるといえる。逆に、人を疑ってかかる者は、相手がすべて偽りに満ちているとは限らないが、すでに自分は心を疑っていることになる。

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2月末の生菓子。

写真上から "めばえ" "雪"。眼福。口福。

"めばえ" 形がおもしろい。

"雪" 写真ではわかりずらいけど、とっても繊細な模様と形。



2024年2月21日水曜日

優雅なハリネズミ(L'Élégance du hérisson) / ミュリエル・バルベリ

古本市で買ったんだけど、よく見たら サイン本 だった。

どんな人が持ち主だったんだろう?20~30代の女のひとかなあ。私みたいなおばさんが買ってごめんね…


"マンションの管理人さんは教養が無い"っていう前提、そしてに違和感を感じながら読み始めた。

自分を卑下しているようなその管理人さんにうんざりしてきたけど、読み進めていくと、こういう設定の小説じゃなくて、もしかしてフランスってこういう国なの…!?それとも欧州ってそういうところなんだろうか…?それとも外国ってそうなの…いや、日本も!!!


シンデレラストーリーにはならない思わぬ展開のラストは美しい言葉が並んでるけどなんて残酷なんだろう。


日本には階級なんてないよねって思いたいけど、ほんとにそうかな? "分相応" ってなんて辛い言葉なんだろう…

読後もいろんな考えが頭をめぐります。


理屈と哲学いっぱいの「ああ、フランス!」っていう感じの本でした。


初めて知った言葉もありました。弥縫策(びほうさく)とか…いろいろ


心に残った文章:

「生きて、食物を摂取し、生殖し、もって生まれた使命を果たし、そして死ぬ。」


「わたしたちは確実性の向こう側をぜったい見ないし、もっと悪いのは、出会いさえあきらめてしまい、自分しか見ないうえに、自分という鏡を見ても自分自身さえ認識できないことです。」


「無味乾燥な現実を生きる年寄り」

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たくさんの蜂蜜と北海道の小豆の缶詰をもらいました。

これからはヨーグルトをたくさん食べよう!

小豆をヨーグルトに混ぜたら美味しかったよ。


2024年2月19日月曜日

神峯山寺

高槻にある神峯山寺(かぶさんじ)にお参りしてきました。

きっかけは節分に近所の神社であった"火祭り"。火の清浄さに心を打たれかたら。

そんな時に、神峯山寺の"護摩祈願"の情報に目が留まりました。


初めましての神峯山寺。

山岳信仰もあるから鳥居もあって、くぐると身が引き締まる。

本堂の後ろにある開山堂には垂直かと思うほどの急階段を上がっていきました。楽しい♪

観音さま、菩薩さま、竜神さま、いろいろいはって皆さんにご挨拶。


そして護摩祈願は毘沙門さまへ。

二人のお坊さんの声が朗々と響いてもう大感動!

声で場が浄められている感じで涙が出ました。

般若心経、他は、真言でしょうか?声明もあったのでしょうか?大太鼓の音も響き渡ってありがたくてありがたくて…思いだすだけで泣けてくる。

護摩の高く上がる火花は美しく、お堂を満たす黒い煙もありがたい。


祈願した人のお願い事が読み上げられるたびに人間(私も!)の欲深さに恥じ入っちゃったけど、それが人間。謝って、でもみんなと私の幸せをお願いしました。


厳しい毘沙門さんに私の意地悪な心や怠惰な心を吹き飛ばしてもらえた気がしたよ。


場所は高槻の山の奥。ハイキングコースなんかもあったよ。いつかテクテク山歩きしてみたいな。

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スーパーに並びだした菜の花。

昨日、胡麻和えにしました。

美味しかったけど、胡麻は黒と白と両方常備しておこう。

白胡麻の方が彩りいいしね。


写真はスイトピー。

1月に問屋さんでガーベラが1か月も咲いてくれたから、久しぶりにお花を買いました。

まだスイトピーの季節でよかった☆

2024年2月16日金曜日

第250回 クラシックファンのためのコンサート リートデュオ~ハイネの詩による歌曲の夕べ~

大阪倶楽部4階ホール

日本語訳の歌詞が配られました。

読んでいる時には楽しい恋の歌だと思っていたんだけど、説明では男性が失恋した歌だって…

始まってみると…悲しくて暗かった…


ともあれ、ピアノの抑制のある響きがバリトンの声にとても合っている感じで素敵でした。ペダルの使い方かなあ?

抑制された、でもとても充実したピアノでした。

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AIが文章を書いてくれる。

最早、当たり前なっちゃったけど、「挨拶文を書いてもらう」というニュースを見てなんだかなあ…って。

ビジネス用の定型文もあるけど、心のこもってない文章なんていらないでしょう。

人との関係はそれで回ってるんですか、世間ってそういうもんですか、そうですか、、、


写真の階段は大阪倶楽部の。



2024年2月15日木曜日

西洋の自死 移民・アイデンティティ・イスラム / ダグラス・マレー

東洋経済新報社

2017年に出た本。難民・移民増加で、国・欧州が全く変わってしまう、ということを496ページにわたって書いている本。

恐ろしいハナシだ…


ただ、後半の「近年の芸術は新しいものを生み出していない」的なくだりを読んで、著者の偏りを感じたけど。


そして、ドイツが難民・移民の送還プログラムの検証をマッキンゼーに委託したというのに小さくびっくり。

こういう事に民間会社を使うんだ…マッキンゼーってこんなこともやってるんだ…へーーーー


もうひとつびっくりしたこと…

「というのもすべての綴りを合わせると、実際にその名前がイングランドとウェールズにおける最も人気のある男児名になっていたからだ。」

(その名前とは"モハメッド"  英国国家統計局の発表(2016年時点))


人道的、道徳、人種差別…こういう言葉は強いね。強いものって用心してかからねば…

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下の写真は、中ノ島図書館の外灯。入口の両側にあります。

こんなに素敵だっていうことに今更ながら気付いたよ。


家では、お布団に入りながら本を読むために…と、小さなライトを買ったけど未だ使わず…。

古本屋さんで買ったのや図書館本をお布団に持ち込むのはなんだか気が引けて…

あと1冊(←古本)読んだら、使う予定!楽しみ☆



2024年2月10日土曜日

佐藤卓史×中村太地×辻本玲 ピアノトリオコンサート

島村楽器グランフロント大阪ピアノセレクションルーム

久しぶりに有名人の演奏会。


ベートーヴェンはOp.1-1

ベートーヴェン初めての出版作品、デビュー作、21歳頃の作品だそう。

彼にもこんな時があったんだ、と思ったよ。明るくてなんだか素直な感じ。


クララ・シューマンの曲、もっとたくさん聞いてみたいなあ。


どの曲にも、どの楽章にも、どのフレーズにも、どの音にも、感情を揺さぶられっぱなし。上がったり下がったり。

頬っぺたがほころんで幸せな気分になったと思ったら、不安で胸がしめつけられる。

怖い、もうダメだと思っていたら、美しさにフワッとなる。

願わくばずっと幸せでいたいんだけど、芸術とはなんて、なんて…

ああ、音楽と本があれば私は生きていける、と思った夜でした。

ありがとう。


そして…私も表現したい。楽器再開しようかな…

そしてそして、ピアノは SAUTER(ザウター)。珍しい。

100% Made in Germany。すべてのパーツにドイツ製。


響板1100m以上の高地に生息する、樹齢100年以上のドイツ産ですって。HPに書いてあったよ。

工場はシュパイヒンゲンにあるって。地図でみたらドイツの南東。どんなとこかなあ。

ドイツはどこだっか、ユースホステルに1泊しただけ。たぶんフランクフルト。たぶん。

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MBTI診断。

私はINFJ-T(提唱者型)でした。

何年か前にやったときもコレだった気がする。年をとっても変わらないんだねえ。

世界で一番少ないタイプ、というのにびっくりしたけど、日本では4番目(32番中)だって。

特徴は内向型75%。ふむふむ。


ま、自分より他人を優先っていうのは違うな。変化への対応が苦てっていうのも多分違う。変化大好きだし(…の、つもり)





2024年2月9日金曜日

ブルース・フォー・ポーギー (モノガタリより) / 西川美和

audibleで聴きました。

[モノガタリ]っていう本(?)の中の[ブルース・フォー・ポーギー]という短編。

選んだ理由は、朗読が 竹野内豊 だったから☆

低音ボイスが素敵ステキすてき!!!

たまのシニカルでふざけた感じが良い!!!

お話しも竹野内豊の声に合ってて楽しかった。何回でも聞きたい感じだけど、無料期間がきたのでおしまい。


竹野内豊さんはこれ一つだけでした…残念。

玉木宏、阿部寛、反町隆史も探したけど無かったよ…残念。。

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audibleでは今年の星占いも聴きました。

キーワードは、

"突発的なチャンス" "二択"

前半は "ギフト"

後半は "旅・勉強"

秋からは "特殊なコミュニケーション" "過去" "忙しい"

ですって。

チャンスやギフト、旅、勉強…そうなったらいいなあ。

2024年2月7日水曜日

蜘蛛巣城

1957年の白黒映画。黒澤明監督。

知ってる人では三船敏郎が出てる。


ちょっと怖い。芸術的な怖さでひきつけられる。

泉鏡花みたい、って思ったらマクベスが原作でした。


乗馬のシーンは、俳優さんたちが大人しくない馬を乗りこなしていて迫力。

お城のセットも本格的で、リアルに戦国時代を感じられるようで面白い。

昔の映画って本物なんだなあ。作ってる人たちは楽しかっただろうなあ。

今の大河ドラマはこじんまり作ってるのがわかっちゃうしなあ(←テレビだけど)

CGやなんかの技術はこういう本物に勝てているんだろうか…
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この間の節分には近所の神社にもお参りに行きました。

お正月に行かなかったから今年初。


節分の火祭りをやってたよ。

燃え盛る火に見入りました。火って清潔だなあって思ったよ。そう、水よりも清潔。水は流れ続けないと濁ってしまうけど、火はその状態がそもそも留まってないし。

うん、火って清潔。


お豆と御幣(ごへい)のついた祈祷木をもらいました。

節分にお参りできて、お豆食べたし、祈祷木祀ったし!

平穏で心安らかに過ごせるね。ありがとう。

2024年2月6日火曜日

ハリー・ポッターと賢者の石 (原題: Harry Potter and the Philosopher's Stone)

 本、読んだことない。だから初めましてのハリー・ポッター。

こういうお話しだったのかー。

イギリス英語も分かりやすくて面白かった。


私が子どもの頃読んだ魔女の本はなんていう本だったかなー、題が思い出せない。

表紙は、白地で薄いオレンジの絵だった。ほうきに乗って飛んでる絵。

すごーく面白く読んだ記憶がある。


そう、あの頃魔法使いは魔女だった。女の人。男の子なんていなかった。ああ…歴史か…

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週末、節分の日に天満宮に行きました。海苔半額のセールがあるっていうから。行ったら売り切れちゃってたけど…。

そうしたら今日、2月6日は"海苔の日"なんだって!

なんかもう、海苔が気になって気になってしょうがないこの数日。今日帰りに買って帰ろう。


天満宮で今年初の梅見。

1本だけ咲いていました。固い蕾がほとんど。

固くて小さい蕾って、力を感じる。必ず咲くよ、って、咲くねって言った。


2024年2月1日木曜日

失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇 / 野中郁次郎

勉強になりました。


印象的な文章(…の一部)

・本来、戦争や軍事という事象は、知識人の全体的教養の一部としてとらえるべきなのだ。


・初めから空気が存在したわけではない。一人ひとりが合理的に計算し、その結果、沈黙し決定に従うことが得だという点で計算が一致したのだ。彼らは合理的に「空気」を生み出し、それに従ったのである。


・完全に民主的でなく完全に独裁的でもない、両者の中間に位置する意思決定システムが効率的であるといえる。これが、派閥である。


・普遍的な価値を持っていれば、・・・「小学校の修身教科書が正しい」という意味とは異なる正しさをもって、辻に反芻を加え彼の言動を抑えることができただろう。

最後の「普遍的な~」はよくわからない…清濁併せ呑む度量が…ってことかな?ちょっと違う気がする…mumumu


孫氏の兵法が読み継がれているように、こういう事は戦争のためだけではなくて組織の戦略として考えるべきなんだろうなあ。

図書館で借りた本だけど、本来手元に置いておく本な気がする…買わないけど…孫氏の兵法も読んだことないけど…

それにしても戦時のリーダーというのはどれほどのプレッシャーなんでしょう…

そして災害時の自治体の長、自衛隊の長…

地震災害の中、テレビで見る市長さん町長さんたちのインタビューに胸が熱くなります。

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図書館の帰りに、マルシェに寄りました。

新玉ねぎを買ったよ。ひとつ。泉南の。1月なのに早いなあ。

今冬はあんまりお鍋をしなかったからポン酢が残ってる。豚肉といっしょに炒めようかなあ。


マルシェは毎週水曜日にやってるよう。

頻繁に行ってみようかな。珍しいお野菜も売ってたから作る楽しみ、食べる楽しみができるなあ。るるるー。