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2019年9月29日日曜日

名手とサクソフォンの1ページ 井上麻子History


ヤマハミュージック大阪なんば店アルモニーホール

ヤマハのサクソフォン月間最終日。
久しぶりに聴いた井上先生のソロ。
もっと尖った感じの印象があったけど彼女が変わったのか、私の聴き方が変わったのか、そもそも私の思い違いだったのかとても女性らしい感じ。
なんだかとても好きになりました。

印象的だったのはバリトンサクソフォン。なんて素敵!
客席の雰囲気からも、みんな同じように感じていたように思う。
一音目からバリトンとは思えないような優しく澄んだ高い音。
もっと聴きたい、自分でもこの曲をやってみたい、バリトンをやってみたい…と、聴衆に思わせる影響力を持つということがまさにプロフェッショナルということなのかも。
聴いた人が「ああ良かった」で終わらずに次の行動に移すほどの影響力。
聴いた人の価値観と視野を広げ、業界に経済的利益をもたらす影響力。
単に上手い下手だけではない、こういうことこそがプロフェッショナルというものだワ。

そして赤松先生。
大学を定年で退官されて、ご病気を患われて…。
見た目にもご不自由がわかるけれど「一時は楽器なんかもう吹くものかと思ったけど、最近はサキソフォンという楽器が可愛く思えて」と。
井上先生との師弟共演もアンコールのソロもとてもとても心温まる時間でした。

最近読んだ本にアマチュアというのはラテン語の語源で"愛する人"というんだと書いてありました。
ああ、愛好家とはこういう人のことを言うんじゃないかと。
赤松先生は長いプロフェッショナル時代のあと、なんて素敵な愛好家にならはったんやろう!

※10分前に会場に到着。
3階にもホールがあるとは知らず、2階にあるホールの閉ざされた扉の前でビックリしてたら井上先生がサラッと登場。
時間を間違えたかと思ったら「3階ですよ」と…
開演直前に迷惑をかけてしまって恐縮至極。

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消費税導入当初から8%になるまで、税金を払うのはだいじなことだからしょうがないって思ってた。
けど…軽減税率って…!
トイレットペーパーや衛生用品、石鹸に洗剤なんかの日用品が軽減税率対象外で斜陽著しい新聞が消費税8%のままって、これは新聞社(マスコミ)への忖度じゃないの!?ってちょっとカチン。

そもそもゼッタイいるやろっていう日用品が対象外だっていうことに憤慨するし、靴を履かないで外を歩く人はいないし服を着ないで外に出る人もいない…
医薬品や医薬部外品も10%!!
なのに清涼飲料水や健康/機能/美容食品は8%のままなんだとか!!

これはもう業界と政界でなんかあるんじゃないの!?って思っちゃうんだけど…

テレビのワイドショーも食べ物のイートインとか持ち帰りがどうしたこうしたなんていうのばっかりじゃなくてもっとしっかりしてヨ。
…っていうか、どのチャンネルのワイドショーも一様にイートインとテイクアウトの事しかしないっていうのは…最早…!?!?

なんとかペイのポイント還元も、いつぞやの携帯料金並みにさっぱりわからない。
政府は携帯料金制度が複雑すぎるって言ってたやん…

今までずっと、税金はよろこんで払いたいと思ってたけどそもそも今回は10%になるのすらなんだかモヤっとするのに軽減税率はポイント還元でモヤモヤ具合に拍車がかかるヨ…

私の考え:
5000円以内の食材は無税、5000円超えたら20%、10000円越えなら30%…
10000以内の衣料品は無税、10000円超えたら20%、20000円越えなら30%…
10000以内のサービス(美容院,旅行,各種チケット)は無税、10000円超えたら20%、20000円越えなら30%…
っていう感じでどう?
業界ごとの差別なし、子供でも一目瞭然、なにより公平だと思うんだけど。

2019年9月24日火曜日

Woman in Gold

邦題:黄金のアデーレ 名画の帰還

実話だとか・・・
登場人物の女性がみんな凛としてかっこいい。
だけど・・・ナチスに没収された絵をオーストリアに置いておいてもいいって言っていたのに、アメリカに持ってくることになったのは感情のこじれからというのは、観てる私の気持ちとしてはなんとも複雑。
こうなると、正義がなされたというよりオーストリア政府の失策ということのように思える…

そして連想せずにはいられない日韓問題、大英博物館…
ただ不思議なのは、オーストリアの人たちにとって大切な絵だと言ってもせいぜい100年ほど前の物。
歴史ある国にとっては新しすぎると思うんだけど…どうなのかな?
これが中世の物だったら失策なんかしなかったのかな??

ともあれ、なんとなく不気味に思えてあんまり好きじゃなかったクリムトの絵がこのごろ気になる。
特にくすんだ金ピカ具合が。
ちょっと気になる、どころじゃなくていつもあの金箔金色のことが頭にある感じ。
ナンダコレ。

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家に帰っていつもの習慣で点けたテレビで歌っていた小林幸子。
音楽番組じゃなくてバラエティで、おかしな扮装をしてたけどその歌にくぎ付け。
立ち尽くして画面に見入ってるうちに泣けてきた。
テレビでこんなのだったら生のコンサートはどんなんだろう。
こういう人たちの歌を一度でいいから近くで聴いてみたい。
チケット高すぎるよー。ホール大きすぎるよー。

2019年9月17日火曜日

ピッコロ室内楽サロン 第180回

塙美里&水垣直子デュオ・リサイタル
~時代を翔ける~驚くべき求心力、巧まざる多彩さ
ピッコロシアター 小ホール

彼女のコンサートにはハズレがない。
年間たくさんの(サクソフォン奏者としては)ソロコンサートをしているけどどれも真剣勝負のプログラムでいわゆる "営業" 的なものはない。
こんな奏者がクラシックのサクソフォニストで他にいるかな?

この頃はソプラノサクソフォンのみのコンサートが多くてアルト吹きの私にはちょっと残念だったりもするんだけど、コンサートが始まってしまえばそんな思いはすぐ忘れちゃう。
煌びやかさと深みの両方がある音は以前よりもその度合いが増してる気がする。

コンサートの2時間が自分自身を表現する芸術の時間なのだとしたら音楽の合間のおしゃべりもまた彼女自身の表現芸術。
サービス精神からくる言葉や軽いジョークではなく彼女の内からくる彼女自身の言葉が客席に届く。

ソロコンサートに行く楽しみはヴィルトゥオーソの卓越したテクニックに触れる機会でもあるけれど、素晴らしいテクニックは高度になればなるほど逆になんでもないことのように聴こえる。
その代わりに/そんなことは易々とクリアさせて奏者の芸術性(奏者自身)がホールに満ちる。
自分を丸裸にして晒す芸術家を真近で感じる面白さを味わえるコンサートのなんて貴重なこと!

そんなコンサートが2020年1月21日 東京オペラシティであるそう。
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=9513

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先日 "ピアノ伴奏法公開レッスン" を企画/実施しました。
きっかけは「伴奏法の授業は大学院にいかないとない」と言う音大生の言葉。
なんですって!?
これは由々しき状況だと、知り合いの先生(ソリストでもありコレペティトゥールでもある)に依頼して音大4年生3人の受講で開催しました。
結果、受講/聴講生ともに大好評。
ピアノを弾いてもらう立場の私にとっても興味深く有意義な時間になりました。

あまりにも好評だったので第二回を予定しています。
伴奏経験はないけれどチャレンジしたいという方々(愛好家,学生問わず)にも是非受けてほしいな。
ご興味ある方はご連絡ください。

2019年9月1日日曜日

The Boys from Brazil



放題:ブラジルから来た少年

43年前の1976年に発表された小説が原作だとか。
クローンの元がヒトラーだから怖いけど、2019年の今は似たようなハナシがあるよね…ないかな?
少し前に中国人医師が人間のクローン赤ちゃんをつくるのに成功したとか嘘だったとかっていうニュースがあったけどあれはどうだったんだろう?

どのシーンもあんまり載せたいと思えないのでブラジルのパンタナールの写真を。
昔々一人旅の途中でいきなり遭遇したパンタナール。
なんの予備知識もなくてまさに度肝を抜かれた。
普通の町の普通の道をフラフラ歩いていたらいきなり目の前に現れたの。
周りに誰もいなくてたったひとりの大湿原。
ああ、あの頃の私はどんな若者だったんだろう。

パンタナールというものだと知ったのは1年後に帰国して何年も経ってからでした。

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職場のビルで火災点検。
点検中に、なぜか小川のせせらぎと鳥のさえずりのCDがスピーカーから。
癒されたー。思わず笑顔になっちゃったよ。
ずっと流れてたらいいのになあ。