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2015年3月29日日曜日

祇園囃子

テレビの録画で。

1953年(昭和28年)の映画。
祇園のことは知らないけどものすごく懐かしい感じ。
昔ながらの京都弁や、人への応対方法、立ち居振る舞いに私のおばあさんや、その世代の親戚たちを思い出す。
母方の祖母は姉妹が多くて、1年に1回も会わなかったけどみんな貫禄あったなあ。
映画の登場人物がいろんな人に重なる。

それとも懐かしいって感じたのは私だけじゃなくて、溝口健二監督の描き方はみんなに同じ思いを持たせてくれるのかな。

女優さんたち、違和感ない京都弁でよかった。
昔の役者さんたちの方が、関西弁うまいわ。

2015年3月22日日曜日

荒木絵美さん 演奏会


サックスとピアノ。サックスは荒木絵美さん。ヒルトンウェストのアトリウムで。
お天気のいい日曜日。
お掃除したいし、自分の練習もしたいし…どうしようかなあって思ってたけど行ってよかった!
私は2部からだったんだけど、1曲目からそう思いました。

すごく楽しそうに演奏したはる…
ほんとに身体の中から湧き出てきてるよう…
ステージで自由に動いて…だからほとんどの曲は暗譜。
「ああ、そうだ…私もこんなふうにやりたかったんだ」って思い出したよ。

終わったあと「素敵だった!」って伝えたくて話しかけに行っちゃいました。
優しく応対してくれはってファンになっちゃったよ。

1部も聴けば良かったなあ。
関東の方で、大阪は初めてだそう。
名前をよく聞く関東の若手演奏者ってけっこういはるんやけど、なかなか大阪で演奏を聴く機会はありません。
んー・・・

お味噌の仕込み

来年のお味噌を仕込みました。
手造りをしてもう3年目。
いつもは冬の寒い時期にするから、今年はちょっと遅くて・・・でも無事に完成。

やり方も覚えたからそろそろ一人でもできそうなんだけど、みんなと一緒にやってます。
プラスチックの容器を準備してたんだけど、口は狭い方がいいからって陶器の壺を貸してもらいました。
うれしい!
入りきらなかった分は、小さなビニール袋に入れました。
透明だから、変化がわかるかも。
今は白っぽいけど、1年後には赤茶けたお味噌の色に変わります。

2015年3月19日木曜日

陰翳礼讃

昭和1桁台に書かれたままの旧仮名づかいなのかも。
たぶんこういう意味なんだろうなあと思いながらも、インターネットで調べながら読みました。

子供のころ、家に昭和30、40年代発行の本がたくさんあって、やっぱり旧仮名づかいや難しい言い回しがたくさんあったんだけど、ふり仮名や注釈がついていた記憶がある。
だから小学生でも読めたんだけど、この本はふり仮名なし!
ふだん使いの漢字じゃないとはいえ、せっせと調べながら読みました。
調べてもすぐに忘れていくんだけどね…

書いてある内容は・・・おじいちゃんの独り言だ・・・
もうちょっと若い時に読んでたら風流な考え方だと思ったかもだけど・・・
両親が年老いていくのを淋しく感じたり、年上のひとたちが年を重ねていくことについて話したりしているのを柔らかい気持ちで共感するようになったいまは、この本の内容も、おじいちゃんのお喋べりに思えるよ。
なーんか不思議。

で、気になった箇所。
この本の前に読んだ「私の名は赤」でもあったんだけど「芸術家は個性を出さないことを良しとした時代があった」っていうやつ。
「美と普遍」
じっくりぼんやり考えてみましょ。 

2015年3月18日水曜日

SAXOPET! 演奏会

ドルチェ・アーティスト・サロン


サックスとトランペットとピアノのアンサンブルかと思ってた。
それもあったけど、全体のテーマは同じ作曲家がそれぞれの楽器のために作った曲を交互に演奏するっていうやつ。
いやあ面白かった!面白かったけど・・・サックスの曲の方が素敵!って思ったのは身びいきかな??

プログラムを知って一番楽しみにしてたのはシャイユーのアンダンテとアレグロ。
私、5か月前に発表会でやったの!
でその1か月前には雲井先生にレッスンしてもらったの!
あー、その曲が演奏会で聴けるなんて!
終わった時には感動で心が震えたよ。
「まあ、知ってる」っていうレベルじゃなくて、完璧に頭に入ってる曲を素晴らしいプロの演奏で聴くのはなんて面白いんでしょう!

あー、たくさんの曲をそんな風に聴けるようになる為にもいろんな曲を練習したい。
勉強したい。知りたい。




急きょ、プログラムに入ったっていう曲もありました。
大阪教育大学の院生が作曲したサックスとトランペットの曲。
雲井先生が、ザ・現代曲っていう感じのをやらはるのを聴いたのは初めてかも。
耳馴染みのいい曲でした。
どんなコンセプトの演奏会でも、1曲はこういう「フシギ系現代曲」を入れてほしいなあ。
ムリヤリでも・・・
サックスには大事な気がするんだよね・・・
私が好きなだけかもしれへんけどさ・・・

一時期、トランペットの音って暴力的な明るさだって思って好きじゃなかったりしたんだけど、あったかくて柔らかいトランペットもあるんだって思い出したりもしました。

素敵な曲がずーっと続いて、いい気持ちの演奏会でした。








2015年3月15日日曜日

湯布院で足湯 with ドクターフィッシュ

湯布院はちらっと通っただけ。
すごい人。こちらは韓国の人たちが多い感じ。
お店も中国語はないのに、韓国語表示はほぼ100%ある感じ。

通りに並んでるお店にはあんまり興味が持てなくて・・・
前にそびえる由布岳を見ながら登ってみたい!・・・と。
いつか機会があればいいな。

で、入ったのが足湯のお店。
初めてのドクターフィッシュ体験。
いやあ!なんと!初めは思わず叫んじゃったけど、慣れてきたらなんて快感!
いつまでもやってたい気分。
一生懸命わたしの足に群がってたサカナ君たちと別れるのが名残り惜しかったよ。


大宰府天満宮

大宰府天満宮
観光地なのにあんまり人がいないところばっかりを回ってたんだけど、さすがにここはたくさんの人!
っていうか殆ど中国の人っていう感じ。
聞こえてくるのは中国語ばっかり。
前後左右、中国語をしゃべる人に囲まれた時は心斎橋筋商店街にいるみたいな錯覚。

中国の方々は大宰府天満宮にどんな印象を持ってきて、どんな風に感じて帰っていかはるんやろ?
私は・・・「立派だー」って思ったよ。
京都の北野の天神さんとも、大阪の天満宮とも違う。はるかに立派。
本家の迫力か・・・
参道の賑やかさからして大違いだね。
で、2軒に1軒は梅ヶ枝餅屋さんで、みんなこのお餅を食べながら歩いたはったから、とりあえず私も食べたよ。
もう終わってるかなって思ってた梅も、まだまだ満開で近づくとほんのり香りがするのがうれしかったです。




天領日田のお雛祭り


「ひなの国 九州」っていうキャッチコピーがあるのを九州に行ってから知りました。












九州のあちらこちらでいろんな催し物があるみたいだけど、私が行ったのは大分県の豆田町。
天領だったところだそうで、小さな町なんだけど昔の面影がしっかり残ってるところでした。
昔のお屋敷もそのままで今も皆さん住んだはる。
家々を開いて見せてくれはるお雛さんの数に圧倒されました。

京都でもお雛さまを観せてくれはるお寺や博物館があるけど、民家(お屋敷だけど)で観るお雛さんはなんて言うか・・・明るい!
あれ?もしかしたら九州だからかな?

白い建物の写真は、まちの入り口にあった古い古いお薬屋さん。
説明を追加

秘窯の里 伊万里大川内山

焼き物の知識はなーんにもありません。

でも知ってみたい。見てみたい。行ってみたい。
着いた途端、まさに「秘窯の里」っていう雰囲気にうっとり!
山の中の静かな佇まいが韓国の歴史ドラマのシーンみたい!

ここで私は人生初の青磁を買いました。
鍋島焼のコーヒーカップ。
安ーーいやつなんだけどね。それでも悩みに悩んで。
いま、目の前にあるの。あーうれし。

そして伊万里牛も食べました。
ほんとは佐賀牛を食べたくてお店を探してたら「伊万里牛」の看板が。
伊万里牛って初めて知ったんだけど、美味しかった!
私はステーキで食べたんだけど、案内を見たらハンバーグが有名だとか・・・あれ?

とにもかくにも、私は佐賀県が大好きになりました。
そして・・・あー、伊万里が好き。伊万里って名前も可愛いし!

下の写真は「登り窯」

呼子のイカ

佐賀県唐津の呼子。
お刺身と活作りは違うんだよね。
イカの活作りはなんてきれい!
呼子だからかな?
透き通るような白さはスワロフスキーのガラスみたい。いやほんと大げさじゃなくて。








まんなかの写真は呼子の朝市で。
干してるイカも白い!
よそではもっと赤茶けてると思うんだけど??
獲れたてってことなのかな?

朝市では、生ウニや生サザエをその場で手の平にのせてもらって食べ歩き。
サザエや壺焼きも食べました。
朝鮮飴もね!





下の写真は、虹の松原。
3月だけど暖かい日でずーっと海辺をお散歩しました。
松林のふかふかの土を踏みしめて歩くのが気持ちいい!
シーズンオフだからなのか、きれいなビーチでだーれもいない。

また歩きたいビーチと松林でした。


最後の写真は唐津城。
上まで登ったけど、お城には入らなかった・・・おまけみたいでごめんね唐津城・・・



熊本城と細川刑部邸

九州旅行。

初めての熊本でした。
街中の「熊」っていう字になんとなく圧倒されながら空港からお城に到着。
ボランティアガイドさんに案内をお願いしました。
もうこのボランティアさんの地元愛に影響されて、熊本城が何倍も素敵に見えた感じです。

熊本城は「行ってよかったお城」で毎年1位なんですって。
石組の曲線がなんとも美しくカッコイイ!
中の展示物も、お城で出されていた食事があったりしておもしろい!

下の写真は「昭君の間」
中華風の襖絵が外国に近い九州らしいなあと。

お城には詳しくないし、あんまり行ったこともないんだけど、確かに「行ってよかった」所になりました。


「細川刑部邸」にもちらっと。
きれいにお手入れされた
お屋敷でした。

*お城ってエレベータとかエスカレータってないのね・・・
上まで上がれない人もいはるのに・・・

2015年3月8日日曜日

The Longest Day

邦題:史上最大の作戦
テレビの録画で。

長い映画だったけど一気に観ちゃいました。
結末は分かってるけど夢中であっというま。
前は、戦争映画を見たら「こんな事は二度と起こしちゃいけない!」って完全に過去のことだと思ってたけど、今はなんか違う・・・

あっちこっちで戦時下にいる人たちっていはるんだよね。今も。

ベートーベンの交響曲第五番「運命」の扉が叩かれている音で始まって、イギリス軍は戦意高揚のために戦場でバグパイプを吹いて。
最後、ノルマンディー攻略が成功したシーンではアメリカのマーチが流れてました。
どのシーンでもなんて特徴的な音楽なんでしょう。

原題を見て、そう言えば「日本で一番長い日」っていう本もあったなあって思いだしだよ。

2015年3月1日日曜日

私の名は赤


話題になったのは1998年。
新刊書は高いから文庫になるのを待とうって思ってるうちに忘れちゃって・・・
たまたま本屋さんで見て「読みたかった本だ!」って買ったのは確か1年前…
でも読みだしたらおもしろくてあっという間でした。

昔々「悪魔の詩」っていう本が一部のイスラム教徒の人たちから非難されて事件になってたけど、これはどうなんだろう?

私も日本の伝統文化を書いた本なんかが海外で人気になったりしてるのを読むと、歪曲して描かれているように感じるところが少なくなくて(気になるから強調されて感じるだけかもしれないけど)イヤな気持ちになることってある。
で、そういうのって日本人の作家が書いてる。
考え方は人それぞれだから、外国の人がなんて言ってても気にならないけど自分と同じ日本人が自分と違う感じ方をしてるって思うとイヤなのかもね。

宗教と芸術と・・・時の移り変わりと芸術と・・・各人のプライドと芸術と。
奥深くて、私にとって未知な世界のイスラム教の中で描かれた物語だからこそ魅かれるのかも。

”欠点に喝采を送られた愚かな絵師たちによって、世界はより色彩豊かに、しかしより愚かしくなり、瑕疵が満ち満ちるだろう”