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2016年12月30日金曜日

“アンダンテとアレグロ” アンドレ・シャイユー

曲名:アンダンテとアレグロ
作曲者:アンドレ・シャイユー
Andante&Allegro:Chailleux

2曲目は1曲目からずいぶん時間が経ってからチャレンジ。
ずっと楽団で演奏するたくさんの曲を練習してた。
だけど楽団での活動が少しずつ減ってきて…寂しい思いをチャンスに変えて…
エチュードの本を順番にやっていくよりも…と思って、その時に習っていた先生に相談。
先生は「私が一番初めに吹いたソロ曲」と、薦めてくれました。

どれくらい練習したのか覚えてない。
ずいぶん長い間、もしかしたら1年近くやってたんじゃないかな…

先生は発表会というのをやってない人だったので、自分で演奏の場を探して。
小さいけど、とても響きのいいホールでスポットライトを浴びながら舞台演奏。
この時に経験したスポットライトに包まれる感覚がいまも忘れられない。
客席は真っ暗闇でなんにも見えない。
光の中で空気の埃がチラチラ。
なんて気持ちいい。ヘンな緊張感はない。意識と集中はしっかり自分にフォーカス。

どんな出来だったかは覚えてないけど、あんな経験をまたしたいって思うよ。

あと・・・
いつもみてもらってる先生じゃない人に一度だけのレッスンをしてもらいました。
日本を代表するBIGな先生。
アンダンテの部分を吹いてくれはった。
「ミュールならこう吹いただろう」って言って。
途端にその場が古いレコードを聴いてるみたいなセピア色の世界に。
いつかあんな深い音とビブラートとでこの曲を吹いてみたいなあ。
分かり合えるピアニストと一緒に。
これはピアノもとてもとても素敵。
冒頭のピアノの雰囲気に心を掴まれた状態で自分の音を出せた時の心地よさったら!