このブログを検索

2019年9月17日火曜日

ピッコロ室内楽サロン 第180回

塙美里&水垣直子デュオ・リサイタル
~時代を翔ける~驚くべき求心力、巧まざる多彩さ
ピッコロシアター 小ホール

彼女のコンサートにはハズレがない。
年間たくさんの(サクソフォン奏者としては)ソロコンサートをしているけどどれも真剣勝負のプログラムでいわゆる "営業" 的なものはない。
こんな奏者がクラシックのサクソフォニストで他にいるかな?

この頃はソプラノサクソフォンのみのコンサートが多くてアルト吹きの私にはちょっと残念だったりもするんだけど、コンサートが始まってしまえばそんな思いはすぐ忘れちゃう。
煌びやかさと深みの両方がある音は以前よりもその度合いが増してる気がする。

コンサートの2時間が自分自身を表現する芸術の時間なのだとしたら音楽の合間のおしゃべりもまた彼女自身の表現芸術。
サービス精神からくる言葉や軽いジョークではなく彼女の内からくる彼女自身の言葉が客席に届く。

ソロコンサートに行く楽しみはヴィルトゥオーソの卓越したテクニックに触れる機会でもあるけれど、素晴らしいテクニックは高度になればなるほど逆になんでもないことのように聴こえる。
その代わりに/そんなことは易々とクリアさせて奏者の芸術性(奏者自身)がホールに満ちる。
自分を丸裸にして晒す芸術家を真近で感じる面白さを味わえるコンサートのなんて貴重なこと!

そんなコンサートが2020年1月21日 東京オペラシティであるそう。
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=9513

++++++++++++++++++++++++++++++

先日 "ピアノ伴奏法公開レッスン" を企画/実施しました。
きっかけは「伴奏法の授業は大学院にいかないとない」と言う音大生の言葉。
なんですって!?
これは由々しき状況だと、知り合いの先生(ソリストでもありコレペティトゥールでもある)に依頼して音大4年生3人の受講で開催しました。
結果、受講/聴講生ともに大好評。
ピアノを弾いてもらう立場の私にとっても興味深く有意義な時間になりました。

あまりにも好評だったので第二回を予定しています。
伴奏経験はないけれどチャレンジしたいという方々(愛好家,学生問わず)にも是非受けてほしいな。
ご興味ある方はご連絡ください。