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2017年6月6日火曜日

ヴィオラスペース2017 vol.26

ザ・フェニックスホール

今年で26回目だとか。
私は初めて行きました。

前からヴィオラって好きだワってなんとなく思ってたけど、もうなんとなくじゃなくてはっきり分かった!
ヴィオラ大好き!
なんて気品があるんでしょう!

1曲目のカルテット。
抑えた音を好ましく思ったけど、そもそもヴィオラって大きい音が出ない。
それでもコントロールされた弱音はなんて素敵。

ピアノとのデュオでヴィオラが盛り上がってもキンキラキンの大音量にはならない。
ああなんて抑制された感情・・・音。

人数が増えると華やかになるっていうより深みが増すっていう感じ。
豪華なアンサンブルも素敵だけど、私はこういう方が好きだなあ。

フランスの流れるような曲をこんなにも素敵だと思ったのは初めてでした。
ああヴィオラ!

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ずいぶん前に録画してた映画 “パリ・テキサス”。
最後の30分、二人ががナスターシャ・キンスキーを探して銀行に行った所で切れてた。
地震速報で。
録画してた日付は2016年4月16日。
ああ・・・
あれから1年なんだ…
緊迫したテレビ画面にココロがゾクッ…としながらも、これは過去のことだと知ってる冷静なアタマ。

“パリ・テキサス”は二十歳の頃にバイト先で観た映画。
横目でチラチラと。でも何度も何度も観た。
ストーリーの記憶はあやふやだったけど、いろんな画面は今でもしっかり憶えてる。
私自身は大人とはいえない年齢だったなあ。
昔と同じものを見聞きすると当時とは違う思いを感じることがあるけど、この映画は映画そのものも感じる思いも懐かしい。
そして当時の自分も懐かしい。
ホント思い出ってセピア色だわって思うのは、観た場所がワックスで磨かれた木目の床と生成りの布の壁だったから?