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2016年8月1日月曜日

第45回堺市博物館コンサート 塙美里コンサート~サクソフォンとピアノの調べ


堺市博物館ホール

初めて演奏を聴いて以来、ファンになった塙美里さん。
彼女の演奏は逃さず聴きたいと思って馴染みのない堺まで。

彼女はとても素敵な演奏家だけど、指導者になるとこれまたとても熱い!
熱心に、親切に、鋭く、妥協せず。
私、少し前にレッスンを受けたんです。
だから私にとってはもう“塙 先生”。

そして演奏会。
浅く扇状に広がった客席の端っこに座ったらちょうど演奏者の真横。
ああこの音、この息遣い、身体の動き…
先生の動きに合わせて自分の身体が動いて、すぐそこで鳴ってる音に耳を100倍大きくして…
熱いレッスンが蘇るような時間。

プログラムを見て…
以前からなんとなく思ってたんだけどウケ狙いとか、客席が盛り上がるだろうっていう曲じゃなくてホントに自分がやりたい曲でプログラムを作るんだろうなあって。
勝手な想像だけど…

いろんなスタイルがあってそれぞれに良いのはもちろん承知。事情や考えがあるのも了解。

でももしこれが彼女のスタイルなんだとしたらものすごく応援しちゃう!
練習や準備は大変だろうけど、その分真摯な姿勢に感銘を受ける。
そういうことが出来る環境を持っている、作っているというのも才能だと思う。

さてさて次はいつどんな曲を聴けるかな?

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 全曲公演 Vol.1


東梅田教会
ヴァイオリン/浅井咲乃さん フォルテピアノ/高田泰治さん

ベートーベンって好きだワって思うようになったのは古楽器で聴いてから。
いやそれまでも好きだった気はするけど、古楽器で聴く彼はなんていうか…繊細で深くて…身近にいたら私はきっと魅かれたんじゃないかなって…
ああ、ベートーベンのブサイク説が悲しい…

とにかく、彼の曲は全部聴いてみたい。当時の楽器で。狭い部屋で。

そして今回のコンサート。
一番最初に聴こえる音に違和感…やっぱり耳は現代の楽器に馴れてるっていうことなのか。
一瞬不安になったけど大丈夫。すぐに今ここで鳴ってる音に馴染んできた。
バイオリニストはなんだかとってもフツーに弾いてる。淡々と。私の好きなスタイル。

聴こえるものからも、見えるものからもとても優等生な感じ。
とても真っ当。
大人の言うことをちゃんと聞いてる子どものようにきちんとした感じ。
あんまり言うと批判してるように受け取られそうだけど全然違う。
だって、ちゃんとやるって難しいもん!
教科書通りのことをスミからスミまでホントのホントにできるか?2時間も!!

何事も、大人がナメてかかってわかった風にやるよりも、子どもが小細工せずに真摯に取り組んだことの方が好感が持てる。

そんな事を思ったよ。
演奏者は立派な大人なんだけどね。
だからこそ余計にいいなあって思う。
ブラボーのな大人だ。