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2015年2月23日月曜日

現代の音楽展2015 演奏家と創造の現在 第3夜

平田英治リサイタル2015
ドルチェ楽器大阪アーティストサロン。

このシリーズ、大阪でサックスの演奏会がある幸せ。
聴いてる私が集中しすぎてもうぐったり。
胸の奥にキュイーンとくるような感じがあったり、演奏者のオーラにひきづられてなんだか神経衰弱・・・
もうタイヘンな演奏会でした。

作曲者も勢揃いで1曲ごとに解説。
諸橋さんっていう人は声楽の曲でも聴いたことがあってその時も「いちばん好きかも」って思ってたんだけど、今日もやっぱり彼女の作品が好きでした。
理由は・・・なんだろう??

現代曲って奇抜で不思議なのが多いけど、それでも「このパターン聴いたことあるぞ」っていうのがあったり。
現代曲って全く未知のものに出会うのが面白いと思ってたけど、なかなかそればっかりにもいかないのかなあ。

それにしても・・・
こんな風に深く深く曲と向き合って、自分の心を組み立てるのってどんなんやろう!?
私もやってみたい!!
こんなのって一人でする作業のような気がするけど、それをアンサンブルでするのってどんなんやろう!?
そんなことを一緒に出来る人と巡り合いたい・・・


私の心も集中しすぎてヘトヘトになったけど、演奏者の口もヘトヘトなん違うやろか。
ずっと口元見ちゃってたんだけど、大変そうやったよ。
しばらく飲み食いタイヘンそうや。

デュオで参加の篠原先生の演奏も久しぶりに聴けて、感慨深く懐かしく、新鮮だったりもしました。

こういう演奏会って東京だといっぱいあるんだろうなあ。いいなあ。

2015年2月22日日曜日

京都市立芸術大学 第148回定期演奏会 大学院オペラ公演

愛の妙薬&カプレーティ家とモンテッキ家より 第3幕
京都市立芸術大学 講堂。


「愛の妙薬」は若い人たちがやるのがいいね!
ベテランのプロの巧さはないかもしれないけど、愛と妙薬にはそういうのより等身大の彼らの若さが似合う!
今日はベルコーレ軍曹役の学生さんがなんと残念なことに病欠・・・先生が代役でした。
やっぱり先生はひと味もふた味も違うんだけど、迫力ある先生との対比がいいように作用してネモリーノ役の朴訥さというか、ちょっと情けない感じがぐっと引き立ってもう私は完全にネモリーノを応援しちゃいました。
ネモリーノの頼りなさは、演技なのか演者の元々のキャラクターなのかわからないくらいピッタリ!
実際にこんな男の人がいたら「ほんとにもう!」って感じなんだけど舞台で見てるとなんだか大好きになっちゃったよ。

アディーナ役は3人が交代だったんだけど3人とも素敵。
ドゥルカマーラもジャンネッタ役の人たちも皆さんとても面白く楽しく観ました。

公立の学校らしく手作り感満載でこの学校の公演は本当に好感が持てます。
オーケストラも良かった。
難点は交通が不便なことだ!

2015年2月5日木曜日

FLIC STORY

邦題:フリック・ストーリー
テレビの録画。

フランスとイタリアの映画。公開は1975年。
40年前の1975年ってこんなにも今と違うのかとビックリ!
電話の掛け方も、ガソリンの入れ方も、犯罪も・・・ヨーロッパだからかな?
アメリカやアメリカナイズされてた日本とは違うのかも・・・?

そして主役のアラン・ドロンはこの時40歳だって!
皺ひとつないツルツルのお肌に端正なお顔!
私はもうちょっとアクのある感じの方が好きだったりするんだけどね(^^)

実話だそうだけど、思い通りにふるまう犯人が羨ましいっていう台詞があったり、異常者である犯人の描き方にも淡々としてるっていうよりのんびりしてるような気がして、これもまた時代の違いかと。

2015年2月3日火曜日

トルヴェール・クヮルテット Dolce Special Concert

ドルチェ・アーティスト・サロン大阪

早々にチケットが売り切れて諦めてたんだけど、友だちに声をかけてもらって行くことができました。

私は初めてのトルヴェール。
個性的なメンバーなので「どんなんだろう?」って思ってたら・・・
いやはやまあ・・・テクニカルとはこういうことを言うんじゃないかな・・・
速いテンポでいろんなことが次から次に・・・バリトンまでもが機動的!

この曲を通して演奏するのは10数年ぶりだそうです。
そして[冬]を演奏するのもそれ以来だとか。
初演は18年前ですって。
年齢が違うとずいぶん感じも違うんじゃないかなあ。どんなんやったんやろ?
気になるけど、想像つかない・・・

演奏会は休憩なしで全楽章を約1時間ぶっ続け。
そして須川先生は終始ノリノリ。曲の合間に「Yeah!」って。
別の曲間には4人が顔を見合わせて「フフッ」って声を出して笑ったはった。
むっっつかしーー曲をやるのが楽しくてしょうがないって感じ。

すごいテクニックを聴いて「ふぁー・・・」ってなることはあるけど、そういうのが長時間続くと笑えてくるね。凄すぎて可笑しくなっちゃう。

アンコールは「With you」と「春 第三楽章」でした。

下の写真は演奏会前に行ったお店で。
ベトナムのビール「バーバーバー」
初めて飲んだから記念にパチリ(^^)















2015年2月1日日曜日

日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展



兵庫県立美術館
ホドラーという男の人の深い深い心やを見た気がしました。
展示してあった絵は彼のほんの一部なんだろうなあと。

自分の中の考えや思いを神経を張り詰めさせて表現するとき、音楽は瞬間で終わっちゃう。で、その最中にそれを客観的に聴くってできないと思う…たぶん…
でも、絵はそこにあるんだよね。朝起きたら昨日自分が描いたものがそこにある…完成するなんてあるのか?って思っちゃうけど、あるんだろうね…たぶん…

弟子時代。
人の根源的な何かを表したいかのような時代。これも若さか…。
いろんな事を試してる時期。そして成功。繰り返す実験。
晩年の定点からの風景画。
都度の自画像や、妻の臨終の姿。
うまく言えないけど、ひとりの芸術家である男性の深い心がほんの少し垣間見えた気がして胸が締め付けられるようでした。








キャプチャーにあった「リズム」の説明も興味深くて、そんな観点で観ると頭の中でいろんな音楽が鳴ったよ。
躍動感にあふれた肢体を観ると思わず私も動きたくなっちゃう感じ。

素敵な画家だと思いました。
たくさん展示してあったキャプチャーも面白かったよ。