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2014年4月29日火曜日

ラ・フォル・ジュルネ びわ湖2014

びわ湖ホール。今年のテーマ:ウィーンとプラハ
ロビーでの無料コンサートも含めて全部で6公演聴いてきました。
どれも素敵だったんだけど、アンリ・ドマルケットさんと、アレクサンドル・クニャーゼフさんのチェロが特にココロにズキュン!

アンリさんはピアノとデュオ。
背が高くてお洒落で余裕があって、王侯貴族みたいな感じ。
甘いメロディのところもなんかスマートでオトナな感じ。
楽器と一体になって音楽を楽しんでる風なのは、音楽だけじゃなくて他のコト・・・恋愛なんかもきっとスマートに余裕いっぱいで楽しまはるんやろなあ・・・って。
ああオトナのオトコのヒト・・・。

アレクサンドルさんはオーケストラとコンチェルト。
なんとも荒々しくて粗野な感じ。
でも、ロマンティックなメロディのところは一転してなんだか気弱。

好きなオンナのヒトに対してものすごく熱い気持ちを持ってるのに、うまくコントロールできなくて気持ちを持てあまして振舞いが粗野になって・・・
ちょっといい雰囲気になったりしたら、甘い時間を過ごしたいのに相手の気持ちが気になって顔色を窺いながらちょっとずつ甘えてみてるって感じ。
ひとりでヤキモキしたり、ロマンティックな気分になったり、絶望したり・・・。
ワタシじゃないよ。彼がだよ。
終楽章もひとりで先に終わっちゃったかと思った。
その後、オーケストラが数小節盛り上がってからの最後の小節は一緒にバーンとやってホッ。
いやまあ、そういう曲なんだけど。

ふたりの対照的なチェロを聴いてワタシの妄想、暴走、爆走。
ワタシだったらどっちがいいかなー、って考えて・・・答えはすぐに出ました。
後者です。
誠実に向き合ってくれる気がしてさ。
こんな感じ。

2014年4月26日土曜日

上方芸能



山本能楽堂。
大がかりな改修を終えられての記念イベント。
三日間かけて終日いろんな舞台があるんだけど、そのうち5つを観てきました。

祝言の謡 (山本章弘)
講談 (旭堂南湖)
日本舞踊 (天羽祥魁)
落語 (桂かい枝)
ハープ(奥田季子)

 この能楽堂にはたまにお手伝いで呼んでもらって観覧もさせてもらうんだけど、日本舞踊を観たのは初めてじゃないかな。

私は京都の出身なので「都をどり」「鴨川をどり」なんかは何回か観たことあるんだけど、あれはどうも学芸会って感じで・・・
可愛らしい舞妓さんたちが多勢揃うと華やかではあるんだけど・・・

今日は男性がひとりで舞ったはったんだけど、なんともまあ素敵!
始めのお辞儀から美しかった!
タイトルは忘れちゃったけど、本物は違うなあと感動。


講談も。
カタカナはもちろん、ひら仮名も少なそうな漢字ばっかりで喋るのってなんていうか・・・刺激的。

改装できれいになった2階、3階、屋根裏まで見せてもらいました。
藤吉恒雄さんっていうフラワーデザイナーの方のお花が隅々まで飾られていて日本家屋に彩りを添えていました。



内装には大阪・中之島の建築家集団「グラフ」も関わられたそうで、3階のガラスの扉は機能・デザイン共に素敵だと、みなさんの注目を集めていました。



2014年4月20日日曜日

ピアノで禅

ヒルトンプラザロビー。
「禅の世界観をピアノで表現するスピリチュアル・ピアニスト・・・」 っていうヤツ。
 んー・・・
「現代人に贈る究極の癒し」だとか・・・
んー・・・
聴かせようっていうのがないのは癒しが目的だからでしょうかねえ。
なんか、ひとりで弾いたはりました・・・

曲名は出てこないんだけど、聴いたことある曲のアレンジものとか。
「癒し」って感じになるっぽい和音とかってあるしねえ・・・
んー・・・
まあ、最近のワタシに必要なのは “癒し” より  “パワー” な気がするし・・・別名 “やる気” ね。
失礼しました。

2014年4月19日土曜日

バロックバイオリンとチェンバロの演奏会

寺神戸亮さんと、チョー・ソンヨンさん。
ノワ・アコルデ音楽アートサロン。
バッハ「ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのソナタ」

1週間前にメールが来て
「2番と4番を追加して全曲演奏となります」って。

ほんで演奏。
バイオリンの演奏会って行かないんだけど、バロックバイオリンは好きです。
まろやか。キーキー言ったりしなくて、チェンバロの方がずっと金属的に感じたよ。

第4番の演奏中、客席で小さなトラブルがあって奏者が途中で演奏を止めはりました。
で、客席を気遣ったあとすぐに再開。
なんかねえ、泣けたよ。
涙が止まりませんでした。なんの涙か自分でもわからへんけど。
バッハの音楽は人間賛歌の音楽だーって (知らんけど・・・)

演奏会では予期せぬことがあったりするけど、その場で起こること全部ひっくるめてその時の音楽なんだよねえ・・・

おんなじような曲ばっかり2時間ほど。
飽きるどころか、過去のコト、今のコト、これからのコト、いろんなコトに思いを馳せることができたいい時間でした。
「いろんなのをやる方がお客さんも楽しい」って言ってバラエティに富んだプログラムがあるけど、ホントにいい演奏だったらバッハ2時間、楽しいよ。
でもなんでやろ? 何が違うんやろね。

ボリビア生まれの寺神戸さんは、明日(?)ボリビアに行かはるとか。
2年に1度のバロック音楽の音楽祭があるそうです。
ボリビアとヨーロッパのバロック音楽って全然結びつかなかったけど、古いイエズス会の教会で
昔の楽譜が見つかったりしてるんですって。
で、音楽祭がきっかけでバロック音楽に興味を持った若いヒトたちがヨーロッパに留学したりし始めてるんですって。
ステキだ!
ボリビアでのバロック音楽・・・知りたいなあ・・・っていうか、キリスト教の布教と一緒に伝わったんなら他の国でも面白い話しがありそう・・・
んー、知りたい!

そして、チェンバロはモネの睡蓮みたいな色合いでした。

2014年4月13日日曜日

合唱のコンサート

10コのアマチュア合唱団の演奏会。
南港サンセットホール。無料。
カルテットから30人程の混声まで。
みなさん、ものすごく素敵。

自分たちでいろんな演出をして、お揃いのドレスを着てた女性カルテットと、ミュージカル仕立ての演出の女性グループが良かったなあ。

みんなでお揃いのイヤリングをしてたグル―プもあって。
アンケート用紙があったら「イヤリング素敵だった」って書きたかったんだけど、アンケートがなくて残念。

思ったんだけど・・・
体を動かしたり、顔の表情があったり、みんなで声を合わせて・・・
一番自然な音楽表現だなあって。
楽器なんて歌えないヒトがやるモンじゃないかって。
いや、歌えないヒトなんていない!
凄まじい音痴だったワタシが歌えるようになったんだから!

要するに…歌に勝る楽器なんてないんじゃないかって思ったよ。
ジョウズヘタ関係なしで。

あと、プロの指導が大事だっていうのも思った。
プロのヒトが指揮したはるグル―プもいくつかあったけど、やっぱりちゃんと指導を受けてるのと受けてないのでは差が大きい。
で、またそのプロのヒトの方向性(?)、やり方(?)みたいなのの違いも如実に表れてました。
合唱ってそういうのが分かりやすいのかな?
吹奏楽やオーケストラでもこれくらい分かりやすかったかな?

2時間以上あったけど、あっという間の時間でした。
ワタシもやりたいーーーーー。
こんな感じ。

2014年4月7日月曜日

アートアクアリウム


梅田大丸ミュージアム。
前に観た金魚のシリーズは花魁がテーマになってて、どうにも不快に感じたんだけど、
今回はテーマが違うみたいだし、金魚だけって訳でもないみたいだったから製作者の “別の気持ち” を知りたくて行ってきました。
ヒトたくさんいはって、テレビカメラも来てた。

なんだけどやっぱり私にはダメだったー。
どうしてなのか考えてみたんだけど、生き物を “アート”っていう言葉で飾って見世物にしてる感がどうにも不快。
生け花や観葉植物、観賞魚の水槽や池の鯉なんかは何とも思わないんだけどねえ。
例えば、ホテルの部屋全体が水槽みたいになってるような写真を見たことあるけどそれも別にいやじゃなかった。
実際見たら分からんけど。

なんていうか、生きてるサカナの見せ方を工夫して、殊更に「アートだろー、オシャレだろー」 って言っておきながら、会場には自然や生態系についてのコメントを掲示したりっていうのがなんだかどうも。

そういうキモチ的なコト以外で水族館と違うのは水槽の横に魚の説明書きがないこと。
水族館で働いてるヒトたちはこれ見はったことあるかな?
どう思わはるんかなって思いました。

あらステキって思ったのは併設のミュージアムショップにあったお店。
スーザンロックフェラーっていうアクセサリーとチョコレートのお店。
初めて知ったよ。芦屋にあるそうです。
ロックフェラーさんがやってて、収益の一部が海洋環境保護活動に当てられるそうです。
売ってるもの、お店のコンセプト、お店のある場所、ロックフェラーっていう正体不明だけどセレブな名前にコロッといってしまいました。
でも、クジラやイルカ漁にはやっぱり反対したはんのかな。
したはるんやろなー。セレブやし。
http://susanrockefellerasia.com/
この文章、前半と後半、なんか人格分裂してるかな。

2014年4月4日金曜日

宮廷の諍い女

今年に入ってからテレビでやってたので録画予約することが日課。
時間を見つけてはせっせと観てました。

中国の時代劇って初めてですごくおもしろかった!

宮廷人事のザンコクなこと。
 中国では「日本人ってザンコク」って言われてるらしいけど
「いやいや何をおっしゃいますやら!」って感じです。
でもイヤなシーンはそんなにないから大丈夫。

それよりも女優さんの所作や衣装がキレイ。
しゃべったはる中国語も、心斎橋筋商店街で耳にする中国語とはエラい違い!
サ行の発音なんかすごくきれいで、初めて中国語をいいなあって思ったよ。
詩書や食べ物、お香のあれやこれやも 興味深かった。
 
ほんで、みんないっつもお茶飲んだはる!
珍しいお茶や、高級なお茶・・・どんなんやろ!?
ワタシも飲んでみたいです。

これ、あんまり話題になってないのはなんでかな?
「チャングムの誓い」並みにおもしろいと思うんだけど。
こんな感じ。

2014年4月3日木曜日

大阪市音楽団公開リハーサル

大阪市音楽団、宮川彬良指揮で公開リハーサル。
なぎさのホール。無料。
たくさんの報道陣にびっくり。これは音楽のニュースなのか、橋下市政のニュースなのか。
たぶん市政の方なんでしょうねえ。
カメラは100人程のお客さんにも向けられて、
「こんなたくさんのレンズに見つめられたの初めてやわ」
ってドキドキしながら、 仕事お休みで来たワタシは犯罪者チックにカメラを避けるのがタイヘンでした・・・映ってる可能性大だけど・・・代休なんだけど

「なぎさのホール」はホールっていうよりフツーの部屋。
ATCの空き室だったところで、でこぼこの柱があっちこっち。
指揮の宮川 彬良さんは
「防煙ガラス(天井を仕切ってる透明のガラス) の影響はけっこうある」
って言ったはりました。
ワタシは前の方で聴いてたからよくわかりません。

曲は「宇宙戦艦ヤマト」と「ブラックジャック」
すごく近くで見てたから誰が何やったはんのかよくわかりました。
ヤマトの最初のアルトサックスソロは田端さん。
「え?サックスだよね?そうだよね?ヒャーッ」
って感じで、田端さんの音とビブラート。
やっぱり好きです。上手くなっていつかレッスンしてもらいたいです。

サックスのエキストラはテナーが西本先生。アルトは・・・?
先月のオーディションではサックスパートは合格者なしだったそうで、厳しいんだなあって改めて思ったよ。

プロオーケストラのリハーサルって初めて見たけど、プロのヒトも指揮者に褒められたらうれしそうな顔しはるんやって思った。
ほんで、ブラックシャックは宮川彬良さん作曲だそうで、作曲者が自ら曲の説明しはるのを聞けました!
ワタシも楽譜見ながらハナシ聞いてみたかったー。
ハナシ聞いたらワタシにも吹けそうな気してきたー。

で、こんなん聞いたからには本番も聴いてみたいなって思いました。
こんな感じ。

2014年4月2日水曜日

おくりびと

主人公、いい師匠に出会ったんだなあと。 
で、モっくんのハダカが逞しくてうひゃ。
 

ヴィクトリア女王 世紀の愛

シンプルで短くていい感じ。
選ばれたヒトたちはみんな人格者なんだなあと。

フライド・グリーン・トマト

ちょっと長目だけどよかった。
ビックリ仰天ホラーもあったけど、ピュアで優等生的映画

ミス・ポター

イギリスの田舎の景色がきれい。
恋がなくなっても才能を生かして好きなことを仕事にして、大金持ちになって、好きな所に住んで、ホントに気の合う友だちとつきあって、家族に愛されて。
2度目の恋で同じ価値観の人と結婚して、最後には国に寄付できるほどの財産を稼いで、世界中のヒトに愛されて後世に残る作品を作った完璧なオンナのヒトのハナシ。
・・・と、ワタシは思うんだけど、当時の価値観では肩身が狭かったんでしょうかねえ。
それともこの映画を観た若いオンナのヒトの共感を得るために婚期を逃して云々・・・っていう描き方をしたんでしょうかねえ。

スラムドッグ$ミリオネア

酷い話しだ。つらくて見るのやめようかなって思ってた前半だったけど終わってみたら純愛ものだった。
でも映画ができた後のゴシップやなんかは、映画の前半部分と重なるね。
耳を塞ぎたくなるような話しがわんさか。
現代版「冬のライオン」的、人間模様。

冬のライオン

野蛮で不潔な時代。愚かさと野蛮さは同じかな。
単純なストーリーだけど強烈に惹きつけられて見入ったのは役者の迫力がすごかったからかなあ。
「戦争の原因は、政治でも宗教でもない・・・人間だからだ」っていう台詞は西欧ならではのキリスト教的性悪説からきたものなのかな。
でも平和がいいっていう台詞も言ったりするヘンリー王。
愚かで野蛮だけど平和と愛も大事に思う。ヒト。とは。

フォー・ルーム

タランティーノ他、監督4人のオムニバス。
ぜんっぜん面白くなかった・・・