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2018年8月29日水曜日

クラシカルサクソフォン&ピアノ 真夏の夜の夢





帝国ホテル 大阪 4階チャペル
サクソフォン:田端直美さん

どの曲も聴きたい!って思うプログラム。
2、3週間前に申し込んだ時にはキャンセル待ちだったけど運よくチケット入手。
天井高12メートル、大理石の床。
これは響きそう!どんな風になるんやろ?って思って聴いた1曲目。
ソプラノのなんて透き通った細い音!
細い音っていうと良くないみたいだけどそんなことない。まっすぐで透明でスーッとした細い音。ああ!こんな音があったなんて!もう泣けるヨ。

そして、子犬のワルツ。
これ、ライブで聴いてみたかったんだ!
よかったよー!この曲がこんな風にサックスで吹けるんだ!ああ、なんて楽しい!

マルチェッロ。
1曲目からずっと天井付近の青いステンドグラスを眺めながら聴いてました。
ステンドグラスに描かれてるのは誰やろ?
盾を持った男性は十字軍の騎士?
第三楽章のプレストになったら私の心の中で騎士たちが活き活きとしてきた。

全曲デュオだと思ってたけど、ドビュッシーとリストはピアノソロでした。
どちらの曲もアマチュアの演奏はよく聴くけどライブでプロの演奏を聴くのは私にはなかなかないこと。
ドビュッシーって涼しい音楽なんだなあって思ったよ。
いっつも水が流れてる。

最後はウエニャン。
いろんなウエニャンがあるけど、田端さんのが好き!って思った。
・・・でも、もしかしたら今日、ここで吹いてる田端さんのこの曲が好きなのかも。

プログラムの1曲目から、響きすぎる会場に対して抑制された感じの音がとても素敵。
どの曲も私も吹いてみたい!って思ったけど、どれも難しいんだろうなあ。
軽々と吹いたはるから私でもできるんじゃないかと錯覚しちゃうよ。

アンコールはシューベルトのアヴェマリア。
ガラッと変わったアルトサックスの音色と流れるピアノのにうっとり。

とてもとても素敵な90分でした。

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街のあちこちにある素敵な結婚式場やパーティ会場。
そういうのが出来始めたころ、この素敵な建物はなんだろう?
レストラン?カフェ?メニューが外に出てたら見てみたいな。
って思って門をくぐったら
「何か御用ですか?」「あ、あの何かなと思って…」「結婚式場です(だから入ってくるな)」
っていう事があった。
その頃にはもう同世代の友人の結婚ラッシュはとっくに終わってたからそういうのに疎かったのヨ。
そのうちあちらこちらに突如として西洋風のお屋敷がビジネス街、繁華街、大通りに出現して
入ってみたいなあと思う反面、風景に似合わない違和感を感じてた・・・感じてたけど「結婚式場です」っていうことだから、関係ない私がアレコレ思うのも憚られて敷地の前を通るときは心が無表情になってた気がする。

で、ここ1年ほど。
演奏会をやる場所を探してるうちに候補になるかもしれないと上がってきた結婚式場。
なんせ、室内の装飾が豪華。グランドピアノがあるところも多い。
ただ借りる時は、基本ご飯がついてる。
ご飯込みの値段だから、ご飯抜きだと高い!
そうか、そういうことなのか・・・

それにしても平成不況の時代にこんなにパーティ会場が出来たってなんか不思議。
結婚式にお金ってかけなくなったんじゃなかったっけ?
それまでのホテルでやるよりも安いのかな?だから増えたのかな?
少子化だけど、結婚する人はまだ増えてるのかな?

いろいろ不思議で、私には縁のなかったことだけど演奏会に使えるようなことがあればいいな。