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2014年11月10日月曜日

雲井雅人サックス四重奏団第12回定期演奏会


サブタイトル~フレデリック・ヘムケ氏を迎えて~
ドルチェ・アーティスト・サロン大阪。

東京のカルテットはなかなか大阪に来てくれやあらへんのに、いっつもちゃんと来てくれはる雲カル大好き。

数年前にフェイスブックを始めたころ「知り合いかも」にヘムケさんの名前が出てきて現役・実在の人なんだって知ったときの驚きは今も新鮮な記憶・・・

プログラムの最後にいよいよヘムケさん登場。
「ああ、この人が雲井先生の先生なのか!」
「どんな音でどんな風に吹かはるんやろ!」
もうほんと身構えたね。
……で、救われた。

深い音色、優しい音色って表現されるようなのが "いい音" って思われてるような気がして、だから私もそんな音を出したくて吹けもしないのに厚いリードを使ってみたり…
でもやっぱりムリだからマウスピースやリガチャーでなんとかしてみようとしたり…
いいって言われるアンブシュアの時の音は、自分ではなんだか納得できなかったりしてたんだけど…

「そんなことしなくていいんだよ」って言ってくれたはるようなヘムケさんの音でした。
すごいストレート。ほんと無邪気なほど自然で真っすぐ。

もちろん私の音がヘムケさんに似てるなんて思ってません。
ただなんか、無理していろいろしなくていいんだよって言ってもらってる気がして…
私だけじゃなくてたくさんの人が救われたんじゃないかな。

雲カルの他のプログラムは、1曲目で最近情緒不安定気味な私の心をえぐられ、3曲目ではあまりの緊張感に呼吸困難で胸が苦しくなり…
まあもうほんと心にくる演奏会でした。