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2016年8月1日月曜日

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 全曲公演 Vol.1


東梅田教会
ヴァイオリン/浅井咲乃さん フォルテピアノ/高田泰治さん

ベートーベンって好きだワって思うようになったのは古楽器で聴いてから。
いやそれまでも好きだった気はするけど、古楽器で聴く彼はなんていうか…繊細で深くて…身近にいたら私はきっと魅かれたんじゃないかなって…
ああ、ベートーベンのブサイク説が悲しい…

とにかく、彼の曲は全部聴いてみたい。当時の楽器で。狭い部屋で。

そして今回のコンサート。
一番最初に聴こえる音に違和感…やっぱり耳は現代の楽器に馴れてるっていうことなのか。
一瞬不安になったけど大丈夫。すぐに今ここで鳴ってる音に馴染んできた。
バイオリニストはなんだかとってもフツーに弾いてる。淡々と。私の好きなスタイル。

聴こえるものからも、見えるものからもとても優等生な感じ。
とても真っ当。
大人の言うことをちゃんと聞いてる子どものようにきちんとした感じ。
あんまり言うと批判してるように受け取られそうだけど全然違う。
だって、ちゃんとやるって難しいもん!
教科書通りのことをスミからスミまでホントのホントにできるか?2時間も!!

何事も、大人がナメてかかってわかった風にやるよりも、子どもが小細工せずに真摯に取り組んだことの方が好感が持てる。

そんな事を思ったよ。
演奏者は立派な大人なんだけどね。
だからこそ余計にいいなあって思う。
ブラボーのな大人だ。