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2025年4月30日水曜日

また、桜の国で / 須賀 しのぶ

ポーランドの絵画展があって。行こうかなあどうしようかなあと思ってて。

たまたま目にしたこの本がポーランドが舞台の本だということを知って図書館で借りました。

ショパンの曲がよく出てくるんだけど、戦争が始まる・恐怖・怒り にあふれてる時にショパンなんて似合わないなあって思った。

気持ちが鼓舞するような曲だったっけ?と思って聞いてみたけどどうもしっくりこない。

革命のエチュードも英雄ポロネーズも強い音だけど美しい。調和がある。

勇ましく、勝利に向かって国民を戦争に向かわせようとするなら マーチ でしょう、って思ったんだけど、

主人公がワルシャワを出る最後に、革命のエチュードを耳にした時に、私も、ああやっぱりこの曲でないと!って思ったよ。なんだろう…


好きな言葉:「彼らの理想に忠実でありたい」


読み終わってから絵画展に行きました。もうポーランド堪能しつくしたよ。 

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5月の和菓子は青もみじのようかん。



2025年4月28日月曜日

王になろうとした男(原題:The Man Who Would Be King)

冒険物、コメディ、フリーメイソンまで出てきて面白い。

でも、見終わってタイトルを見返すと…トランプ大統領を思い起こしちゃったんだよ…

今のアメリカ、世界は彼の冒険に巻き込まれてるんじゃなかろうか…って思ったらコメディっぽくも思えてきたよ。最後が笑えないのはご本人も、周りも…ひえーーっ

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新緑みずみずしい季節。

お菓子の名前は "唐衣" 薄紫とくすんだ青色がきれい。


2025年4月27日日曜日

スパイ・ゲーム(原題:Spy Game)

地味だけど面白かった。

2001年公開だそう。この頃はまだ、中国をワルモノにできたんだねえ。

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4月のお花はバラ。

買ってきたときからほぼ満開状態で咲き誇ってました。

朝陽、気持ちいいねえ。



2025年4月26日土曜日

日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡 京都国立博物館

「美のるつぼ」なんて、タイトルがいいじゃないかー

いい美術館、博物館はタイトルもパンフレットもいい!駅に置いてあるのもチラシじゃなくてパンフレットだからね。


若いころは良さがわからなかった古い日本美術に興味を持てるようになったのはどうしてだろう?

埴輪に銅鐸、巻物の絵に書。屏風絵に掛け軸の墨絵。壺にお茶碗。

古代の物には夢物語のようなロマンを感じる。

そして古い時代の日本の絵はどうしてどれもコミカルなんだろう。

風景画はなんだか漫画チックに思えるし、人物には賢そうな人がいない…

壺やお茶碗は、少なかったけど、青磁の鎹は写真で見るよりずっとずっと面白かったよ。

人造人間キカイダーみたいな仏像にはびっくりしたけど…


年齢を重ねたから面白いと思えるものが増えたのなら、なんてうれしい。


そして久しぶりの京都国立博物館。

建物が新しくなってました。もう10年経つんだとか。

シンプルで素敵な建物でした。なんか好き。

お庭も開かれた感じになってたよ。ツツジが満開。


行きは京都駅から、帰りは河原町までてくてく。

木屋町はピンクのハナミズキが満開でした。

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通勤で使う駅は、万博で混み込み。

駅のスタッフ大増員。皆さん、大声で「○○は左でーす」「右側通行をお願いしまーす」って。

いや、もうタイヘン。コレあと半年続けはるんやろか…なんか他に方法ないんやろか…って思ってたんだけど、今日JR使ったらおんなじことやったはった。

ま、JRはスピーカー使ったはったけどね。

どこもこれから半年、このままなんかなーー。


あとさ、博物館も混み込みやったんやけど、インバウンドさんたち、日本にはゴールデンウィークっていうもんがあるんよ。ちょっと気い使ってほしいと思うねんけど、あかん?







2025年4月12日土曜日

パウル・クレー展 —創造をめぐる星座

兵庫県立美術館

お気に入りは

点描画の [大聖堂](下の写真)と、[鳥]

あと、[花ひらく木をめぐる抽象]


点描画[大聖堂]のキャプション:

「点描は繰り返されることでリズムを構成しつつ、輪郭線によってせき止められて、ひとつの丸屋根として個性的なまとまりをなしている。それらのまとまりは、連続する丸屋根として再び繰り返されることで、より大きなリズムを構成する。そして最終的にそれらは大聖堂というひとつの完結した「音楽」へと帰結する。その際、背景に施された薄い色面は、この音楽と対位法的に関連付けられている」


このキャプションを読んだとたんに、絵を観るのが楽しくなったよ!

他の点描画もいっぱい観たいなあ…今までたくさん見てきたのに、もったいないことしたなあ。


[花ひらく木をめぐる抽象]は、宝石箱みたい。かわいい。ずっと観てられる。

ポストカード買ったけど、なんかちょっと違う、と思ってる…。


混んでたらやだなあって思ってたけど、そんなことなくて、ゆっくり回れました。ありがとう。

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今年の桜。

朝早く近くの公園で。丸く固まって咲いてるのが可愛い。


これから晴れてる日は日傘がいるね。

季節が変わっていくね。



2025年4月10日木曜日

外科医、島へ 泣くな研修医6  / 中山 祐次郎

離島のお医者さんの、のんびりしたお話しだと思ってたら、なかなか忙しそう。

前半はなかなかの出来損ないぶりにドキドキしたワ。

後半はまさかのサスペンスにビックリ。


泣くな、研修医シリーズ、まだ続きはあるらしいけど私の中ではこれで最後。

息抜き読書に楽しみました。ありがとう。

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高島屋の[北欧のあかり展]に行ってきました。

夏の日没後の青い時間、日本ではほんの数分だけど、ノルウェーでは長く続くんですって。

素敵だなあって思ったけど、日常ならさほど心は動かないのかな?いやいや綺麗だと思う心は同じだよね?などとあれこれいろいろ



2025年4月6日日曜日

住友銀行秘史  /  國重 惇

なんとも下品なハナシ。

企業内での権力争い。大金を右から左に流通させる仕事。

バブル当時は、そういうのがオモシロイと思ってた気がするけど、それは時代のせいだったのか、私の若さのせいなのか…


高級料亭や高級バー、一流ホテルでの密談等々いろいろ出てくるけど、当時は全部経費で落ちてたんだろうなあ。まさか、今もじゃないよねえ??

政治家への巨額献金(?)もサラッと出てくる。いやまあ、ちゃんと会計にのってたらいいんだけどさ。


政治とお金、企業のガバナンスは今も話題・問題満載だけど当時と比べると隔世の感…と思ったらそうでもないテレビ局があったという…


イヤな書き方された人たちやそのご家族は怒ってるだろうなあ、って思ってたら最後に

「当事者の中には快く思われない方がおられるかもしれないが、ご寛恕を願う次第である」

だって。いやいや、許せるワケないと思うワ。

京都の古本祭りで、塩野七生を買おうかどうしようか迷ってるうちに他の人に持っていかれてしまって、代わりに買った本でした。

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4月のお花はチューリップ。

咲いても蕾みたいな種類でした。